概要: FL Studio on OSX Yosemite with Wine を行うための大ざっぱなまとめです。
とりあえず、昨日やら今日やらの作業で、
な環境で動かす手順が大体分かったので、その辺り大ざっぱにまとめて書いておく。
1. 下準備
1.1 homebrew で wine と winetricks を入れる
$ brew install wine --devel --with-libgsm --verbose $ brew install winetricks --verbose
1.2 Jack Audio Connection Kit を入れる
- http://jackaudio.org/ にアクセス
Downloads
ページに移動Mixed 64/32 bit, 0.90 of JackOSX for Snow Leopard
というリンクから、インストーラーの zip を download- download したインストーラー経由で Jack Audio Connection Kit をインストール
1.3 wineasio の準備
- やり方一つ目: How to install wineasio with OSX Mavericks にしたがって自前でインストールする
- 僕はこちらの方法を使ってやった。
ちなみにこれまとめたのは俺です。
やり方二つ目: steveschow/osxwineasio からバイナリ取ってきてインストールする方法
- 俺の手順書を見て、「どうして fork しないんだ!」 と言ってた方が作った wineasio の fork。prebuild されたバイナリ込み
- ちなみに俺はそれに対して、「いや、メンテできるスキルがない、マジで」と返した
2. wine 環境のセットアップ
2.1 適切なディレクトリを掘って WINEPREFIX
を構築する
自分は、
#!/bin/sh export WINEPREFIX=`cd $(dirname $0) && pwd` exec $@
という様な shell script に winenv
という名前を付けて、
$ mkdir -p ~/Files/Wine/FLStudio $ cd ~/Files/Wine/FLStudio $ ./winenv winecfg
で、 WINEPREFIX
をセットアップした。
2.2. 先ほど作った WINEPREFIX
で、 winetricks
を使って corefonts
と mfc42
を入れる
$ cd ~/Files/Wine/FLStudio $ ./winenv winetricks corefonts $ ./winenv winetricks mfc42
なんでこれが必要か、っていうと
というのが主な理由。
2.3 (任意) [mattintosh4/osx-wine-inf https://github.com/mattintosh4/osx-wine-inf を読み込んで OSX 向けのフォント設定等を行う]
これは好みでやれば良いと尾も運だけど、僕はとりあえず、
$ ghq get https://github.com/mattintosh4/osx-wine-inf $ ghq look github.com/mattintosh4/osx-wine-inf $ ~/Files/Wine/FLStudio/winenv wine rundll32 setupapi,InstallHinfSection DefaultInstall 128 ./osx-wine.inf
して、OSX 向けのフォント設定等をした。
3. FL Studio のインストール、および初期設定
3.1 FL Studio をインストーラーと、Regcode をダウンロードしておく
これはちゃんと各自ライセンスを用意して、Regcode とインストーラーを確保すること
3.2 WINEPREFIX
環境で wineasio.dll
を有効にし、かつ vorbis.acm
を system.ini
に追記する
wineasio.dll
については、 wineasio.dll.so
が wine
のライブラリディレクトリ、例えば homebrew が /usr/local
を使っている場合には、
/usr/local/lib/wine/wineasio.dll.so
が、存在する状態で
$ ~/Files/Wine/FLStudio/winenv regsvr32 wineasio.dll
とすれば良い。
あと、これは昨日辺りにも書いたけど、
$WINEPREFIX/drive_c/windows/system.ini
に、
msacm.vorbis=vorbis.acm
を追記しておかないと、FL Studio が .ogg
ファイル読み込もうとするたびに落ちるので注意。
ちなみに僕はこれでずっとハマってました。
3.2 FL Studio の Regcode 先に登録してから、FL Studio をインストールする
やり方としては、
$ ~/Files/Wine/FLStudio/winenv regedit ~/Downloads/FLRegkey.reg $ ~/Files/Wine/FLStudio/winenv wine ~/Downloads/flstudio_11.1.1.exe
という感じ。
ちなみになんで先に RegCode を読み込ませないとダメかっていうと、
- FL Studio のインストーラーは、登録されてないユーザーに対しては、アドウェアをインストールするか? って聞いてくる
- で、普通の Windows ならそこで拒否れば良いんだけど、これが wine 上だとその拒否る画面が表示されないので、拒否ができない
- そして、RegCode が登録されている環境ではアドウェアのインストール機能が無効になる
- よって、FL Studio を Wine 上でアドウェアなしでインストールしようと思うと、先に RegCode を読み込ませる必要がある
というのが主たる理由。
マジでアドウェアとかバンドルすんなハゲ! とは思うが、現行、そういう仕様になっているので、これは我慢するしかない。世は無情である。
3.3 最後に、FL Studio を起動して初期設定を行う
初期設定とは言っても、 Audio
の設定で WineASIO
ドライバを設定するだけ。
なんだけれども、気をつけるべき点としては、
WineASIO
ドライバは、jackd
が動いている前提で動作するので、先にJackPilot.app
を起動して、jackd
をスタートさせておくこと- 次に
Show ASIO Panel
はクリックしないこと。これをクリックすると、FL Studio が固まって死ぬ - 最後に、USB 接続の MIDI Keyboard 等を認識させたい場合には、
JackPilot.app
のPreference
でActive MIDI
を有効にしておくこと
という辺り。
特に、Show ASIO Panel
は本当に罠なので気をつけること。うっかり触ってしまって曲が消えても泣かないように。
という事で、大体以上の手順で FL Studio on OSX Yosemite with Wine ができるようになる
はず。
で、最後にスクリーンショット貼り付けてこの大ざっぱなまとめを終えたいと思います。以上。
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