なんかこの手の真っ当な記事を書くのは実に久しぶりな感じですが、 今年の 5 月ぐらいから、
を Android DAP 化して使っているので、今回はその話を書きたいと思います。
DIY Android DAP 化した Mode1 GRIP の写真
Mode1 GRIP を選んだ理由と利点
まずなぜ Android DAP を既存のスマホを改造して DIY したか、と言うと、これは下記の理由に依ります:
まず (1) に関しては、改造元になるスマホ本体、MicroSD カード、 あとイヤホンと USB Type-C DAC Dongle の諸処でそこそこのコストは掛かります。
しかしこの DIY Android DAP だとそれぞれの部品単位で独立分離が可能なので、 例えば DAC が壊れたら DAC を買い換えれば良いだけですし、 例えスマホ本体が壊れても替えの本体を購入すれば良い話で済みます。
またこれらのパーツが一体と化した市販の Android DAP だと、 一つの部品でも壊れたら丸っと修理か、あるいは Android DAP もろごと買い換え、 となる他、Android DAP 自体の処理能力・バッテリーの持ちももスマホと比べたら雲底の差です。
なので私はこう言った諸処の利点と欠点を加味し、今回はサイズ感も良く、 イオシス でお手頃価格で販売(投げ売り)されていた、
の新古品を DIY Android DAP のベース機体として選びました。
なおこの時の販売価格は送料込みで 1 万円前後、またその当時貯めに貯めていたクレカのポイントも放出したので、 Mode1 GRIP 自体は 4,000 円ぐらいの支払いで購入できた感じになります。なので結構良い買物でしたね。
Mode1 GRIP を Android DAP した大雑把な手順
それで今現在の Mode1 GRIP の OS を含んだソフトウェアの状態を書くと、 おおよそこんな感じになります:
- Android: LinesageOS GSI 18.1 (self built)
- Magisk modules:
- Music Player:
- Amazon Music
- USB Audio Player Pro (UAPP)
- Other Apps:
そしてここまで辿り付くまでにやったことと言えば:
- Bootloader Unlock して LineageOS GSI をインストールする
- この時 Magisk の都合から LineageOS GSI を自分でビルドした
- あと Google Play Store を使うために LiteGApps を使った
- それと SafetyNet を通すために色々やった
- Magisk Module を導入して下記の問題を解決する
- Amazon Music と UAPP の音がデカ過ぎる問題への対処
- Amazon Music で MicroSD が使えない問題への対処
と言う辺りです。
それで最初の LinesageOS GSI をイントールするまでに手間取っていて、 Red State bootloop や Magisk が原因の bootloop を解消するなど、 結構色々と大変な目に合ってました。
なので今はうっかりシステムを触って環境が壊れると大変な目に合うことが分かり切っているので、 今のところはシステムを触ったりしないようにしています。 ただ LineageOS の update 辺りはした方が良いかなぁとは思ってますが……。
Mode1 GRIP を DAP として使ってみた感想
んで最期に Mode1 GRIP を DIY Android DAP として使ってみた感想を書くと、 これが結構良い感じ です。
まず Syncthing を導入したことによって Wi-Fi 経由で音楽ファイルの同期が楽に出来ますし、 またバッテリーの持ちも良いです。少なくとも Sony の廉価な Android Walkman よりは持つと思います。
また Magisk module を導入して音声再生環境を整えた結果、 Amazon Music の HD や UltraHD の音源がスピーカー再生であっても出来る様になっているので、 その辺りは Magisk module を作った甲斐があったと言うものです。
※ Modified Lineage OS Audio は私が色々と継ぎ接ぎして作ったやつです。
それと Mode1 GRIP は小型かつ縦長の端末なので、普通のスマホとしては若干使い勝手の悪い感じのスマホなんですが、 音楽プレイヤーとして使うには申し分無い大きさであるため、この点も良い方向での評価に繋がっています。
とは言え、DIY Android DAP として使い以外の用途で Mode1 GRIP を使おうと思うと結構微妙で、
- 処理能力がエントリー端末相当。ネットを良く使う方には向かない
- 画面が縦に長く、qwerty 配列使いには結構つらい。フリック推奨
- 5G には非対応。また 4G も通信キャリアを選ぶ面もある
と言った感じで、普通のスマホとして使うには通話と SMS ぐらいしか使わない と言う方なら、 まぁ向くんじゃない? と言う印象が強いです。
とは言えこれは普段使っている端末が OnePlus 7T と言う(型落ちとは言え)ハイエンドを使っている私の感想であって、 他のミドルスペックな端末を使っている方にはなんとかなるのかも? と言う印象はありますね。
以上
と言うことで以上が Mode1 GRIP を DIY Android DAP として使っていると言う話でした。
ちなみに言うまでも無い注意点としては、
- bootloop から脱出できなくなれば当然文鎮です。保証とかも使えません
- また今回の改造で技適は飛びます。たぶん ROM 焼きの時点で飛びます
- また
mtkclient
対応の Mediatek 端末なので盗まれるとたぶんヤバいです
と言った辺りでしょうか。
特に技適については普通の端末でも BLU して ROM を書き込んだ時点で無効となるはずですし、 その辺りの厳密さが必要な場合には Wi-Fi や Bluetooth を常に無効となる様にする必要があると思います。
また技適周りについて、私の家には CFW が導入された PSP や PS Vita が複数台転がっており、 普段使いの端末も OnePlus 7T と言う海外スマホであるため、この辺り今更気を使っても遅いと言う点から、 それについてあまり気にせず自己責任の下に利用しています。
あと今回の改造話で一つ問題があり、載っているチップが Bluetooth 4.2 LE であるためか、 Bluetooth 接続での音楽再生はたぶん最低限の音質しか無いと思われます。 この辺り有線で音楽を聞く私にとっては問題無いんですが、 人によっては問題となると思われるので一応注意喚起はしておきます。
と言うことで今回の話は以上です。
端末のサイズを選ぶとは言え、 Android スマホを Digital Audio Player 化するのは割と良い感じなるっぽいので、 色々とチャレンジするのが好き方は今回の改造とかやってみると良いかと思います。はい。
※ なお具体的な改造方法は後日折を見て書くつもりです。はい。