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話の前提
私は普段、
restic · Backups done right! Rclone
を組み合わせてリモートのサービスにファイルのバックアップを取ってるんですが、 その昔、バックアップ先のサービスを色々検討し直した際に、
テラバイト容量のオンラインストレージ | TeraCLOUD
を使うのが一番コストが掛からずに良い感じでバックアップを取れるんじゃね?思って今日に至ったので、 今回はその話を書きたいと思います。
※ なお今回はバックアップ専用サービスについては比較していません
大容量クラウドストレージのコストの目安について
大容量のリモートストレージ系のサービスで、私がファイルのバックアップに使った事のあるサービスを国内外を問わず上げると、 おおよそ下記の三つになります:
それで Backblaze B2 と Wasabi については、
- 海外のサービスで従量課金制
- 1GB あたりのコストは $0.005 ~ $0.006 ぐらい
- 海外にサーバがあるため日本からだと速度はあまり期待できない
と言う感じで、従量課金な分、大容量とは言え実質的に使う分だけに課金されるため、 コスト的には無駄が生じない感じなんですが、 サーバが海外にある故に通信速度があまり早くなく、かつ転送量の費用も掛かるためその辺りが微妙でした。
そして以前にこの辺りを色々となんとかならないか、と思って調べ直した事があり、その際に、
テラバイト容量のオンラインストレージ | TeraCLOUD
が、1GB あたりのコストが ¥ 4.8 ぐらいで、かつ国内にサーバがあり、 転送量についても課金が無い感じだったので、今でもテラクラウドを使っています。
テラクラウドの利点と欠点
まずテラクラウドの利点としては、先にも上げた通り、
- 1GB 辺りの単価が ¥ 4.8 ぐらいで転送量のコストも掛からない
- 国内にサーバがあり通信速度のレイテンシーもそんなにはない
- 年間契約での割引がある
と言う辺りで、欠点としては、
と言った辺りです。
また私は以前から 1TB プランをの契約をしていたため、 最近のプラン改訂でも 1TB のプランが存在していた時の金額で 3TB のプランが使えていますが、 今(2020 年 7 月現在)の新規の大容量の契約では 3TB だと ¥ 1,320 からのスタートになる、 と言う点も若干微妙な感じとして存在します。
また API などの汎用的なアクセス手段が WebDAV しかないので、 restic で暗号化バックアップをしようと思うと rclone と組み合わせて使わざるを得ず、 その点でも面倒と言えば面倒です。(Backblaze B2 や Wasabi だと restic だけでバックアップできる)
しかし先にも上げた様にテラクラウドは国内にサーバがあるため、 自宅回線が速ければバックアップの速度は Backblaze B2 や Wasabi より高速に行えますし、 また転送量への支払いも無いため Backblaze B2 や Wasabi と比べるとバックアップの取り出しも比較的行い易いと思ってます。
ちなみにこの手のバックアップは Google GSuite の Business プランを紹介経由で契約するのが一番安い
※ ここから紹介リンクなどのアフィエイトを含みます
ちなみに色々と調べた結果なんですが、restic + rclone でのリモートバックアップをする際には、
の Business プランを上記の様な紹介リンク経由で契約し、 その上で Google Drive へ rclone も併用して restic でバックアップを取るのが一番安く済みます。
と言うのも通常 Google GSuite の Business プランは一契約に付き 5 人以上の契約で Google Drive が無制限に使えるんですが、 上記の様な紹介リンク経由での契約だと利用者の契約人数が 5 人未満でも無制限で使えるっぽいため、 バックアップの容量が多ければ多いほどテラクラウドの契約よりも 1GB 辺りの単価が安くなります。
また上記の紹介リンクでの契約でも下記のプロモーションコードで一年目は更に安く契約できるため、 そう言った意味でも Google GSuite の Business プランを紹介リンク経由で契約するのが、 一番低コストで大容量のリモートバックアップを実現する手段となってます:
- G Suite Basic プラン:
U3UCXEPEQT93A9G
- G Suite Business プラン:
C6NT73LMAJFN4XQ
ただこれ、いくら 1GB あたりの単価が安く済むとは言えいくつか欠点もあって、具体的には、
- Google GSuite 自体の契約に独自ドメインを所有する必要がある
- 個人で Google Account を所持していると Google のアカウントが被る
- 既に Google GSuite を契約しているとこの方法は使えない
と言った辺りです。
つまりこの裏技っぽい Google GSuite の Business プランを用いたリモートバックアップの低コスト化は、 Google GSuite の新規契約を紹介リンク経由で契約する時にしか成立しない と言う方法になっています。
しかもこれ 経由する必要がある紹介リンクって要はアフィリエイトリンク なので、 そう言うアフィリエイトを嫌いな方には使えない方法でもあります。実際上記リンクを経由すると私に収益が入るし。
なのでそう言うアフィリエイトが嫌いな方や既に Google GSuite を契約している方には使えない、 と言う意味では万人にオススメできる方法とは言い難い感じですね。はい。
以上
ちなみにテラクラウドにも紹介コードっぽいものが存在し、 今回紹介したテラクラウドで下記の紹介コードを入力すると容量が 5GB 増えます (なおこの紹介コードでも私の利用可能容量が 2GB 増える):
- テラクラウドの紹介コード:
JKWLY
またテラクラウドでは長期間契約を続けて行くと利用可能な容量が更に増える、 と言うサービスも 2020 年 7 月現在行われており、おおよそ 5 年弱ぐらい契約していると 最大で 600GB 増になるそうです:
そのため Google GSuite の方法が使えない場合には(たぶん)テラクラウドを使うのが一番コスト的には低くなるのかなー、 と思ってますが、今後のこの手のサービスの充実化によっては、また更にコストを下げる方法が出てくるかもしれません。
あと私はなんで restic や rclone を使ってるかって言うと、 私はその時々の気分や都合で普段使いの OS を Windows やら Linux に入れ替えたりするし、 Linux 使ってる時だと商用のバックアップサービスのクライアントが用意されてない事もあるほか、 restic や rclone が Go 言語で開発されていて Windows、macOS、Linux を問わず動かせる、と言うのもありますね。
また restic や rclone と言った CLI でオープンソースなツールの方が 実際にバックアップする時に安定してバックアップを取ることが出来るし、 私には CLI ツールを動かす方がかえって苦労しないため、あえて restic と rclone を組み合わせて使ってる感じです。はい。
と言う事で今回の話は以上な感じでしたが、そこそこ人に進められるテラクラウドでさえ、 やっぱりバックアップ以外の用途だと色々と微妙な感じもあるし(WebDAV しか使えないとか)、 Google GSuite の Business プランの Google Drive もバックアップ以外の用途だと微妙なんでは? と思うところも無いわけではないので、まあ全部が全部手放しで進められるか、と言うと微妙な感じです。
とは言え使い方さえ合えばテラクラウドや Google GSuite の Google Drive は色々と良い感じにはなると思うんで、 この手のバックアップの際にはこの記事を参考にすると良い感じになるんじゃないかな、と思ってます。はい。