NixOS から Windows 10 Pro に出戻りました

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OS の​入れ替え回数に​ついては、もは​や語る​事は​ない。

なんで​また​ NixOS から​ Windows に​出戻ったのか

まーこれは​特に​深い​理由が​あった​ワケでもなく、​なんとなくの​気紛れで​やった​感が​非常に​有るのですが、​ 最近では​ VTuber を​実現する​ための​技術に​興味関心が​出てきて​色々​調べた​ところ、

あー VTuber 関連技術って​ Windows じゃないと​相当厳しい​やつやん……

と​理由も​有って、​Windows 10 Pro に​出戻ってきました。​ あとは​ DTM も​ Wine on NixOS で​やるのも​なんかなー感が​出てきたのも​あります。

また​それ以外に​開発環境の​用意も​最近の​ Windows 10 Pro では​ WSL2 で​大分​ラクに​なってきた事が​判明して​来ており、​ Win32 アプリケーションも​普段の​環境を​粉砕しないで​使えそうな​事も​分かったので、​ そう​言う​面も​含めて​ Windows 10 Pro に​戻って​来た​感じですね。​はい。

Windows 10 Pro に​出戻る​際に​活用した​モノ

それで​今回 Windows 10 Pro に​出戻って​来た​ワケなんですが、​ 今回の​出戻りでは​ Windows 10 Pro 環境を​出来るだけ​粉砕しない​様に、​ 具体的には​下記の​ソフトウェアを​使っています:

んで​この​ Sandboxie Plus と​言う​ソフトウェアなんですが、​ これは​ Windows 環境下で​サンドボックスを​実現する​ソフトウェアで、​ 具体的には​下記の​様な​特長が​あります:

  1. レジストリ環境を​サンドボックスに​分離できる
  2. ファイルシステムも​サンドボックスに​隔離できる
  3. 設定すれば​サンドボックス外の​リソースに​アクセス出来る​様に​なる

それで​この​ Sandboxie Plus と​言う​ソフトウェア、​ 元々は​有償ソフトウェアの​類いで​ Sandboxie と​して​古くから​存在していたらしいのですが、​ 開発元の​買収などで​最終的には​セキュリティ会社の​ Sophos の​持ち物に​なり、​ それが​ Windows Sandbox と​言う​ Windows 公式機能の​提供で​開発が​終了、​ そして​ Sandboxie の​資産を​ OSS で​提供して​コミュニティに​還元されたのち、​ Sandboxie Plus と​して​ fork されて​提供されるに​至る、と​言う​経緯を​持つ​ソフトウェアです。​ 説明が​長いですね。

あと​ Sandboxie Plus は​ GPLv3 と​して​提供されており、​ 現在も​開発が​続く​ Sandboxie の​後継と​して​無償利用できる​ため、​ そう​言った​面でも​非常に​使い勝手の​良い​ソフトウェアです。

ただし一点だけなんともし難い​点と​して、​ Sandboxie 自体の​機能が​ Windows Kernel Driver と​して​実装されている​都合上、​ Windows 10 の​ 64bit Edition では​ドライバに​ EV 署名が​必要と​なる……のですが、​ これが​少数人数で​回している​ OSS と​しては​高額な​出費と​なる​ために、​ なんかリークされた​証明書を​使っている……と​言う​現実が​あります。

なので​ Windows 組込みの​ Windows Defender でも、

これ悪意ある​ソフトウェアやんけ!

と​怒られが​発生する​ため、​Sandboxie Plus を​利用する​際には​この​辺りは​誤魔化す​必要が​あります。​ まぁ​私は​ false positive だと​分かって​たんで、​とりあえず​許可された​脅威と​して​ドライバを​有効に​しましたが。

開発環境は​ WSL2 の​ Ubuntu 20.04 と​ nixpkgs を​組み合わせて​作った

あと​個人的に​開発用と​言うか普段​使う​ Linux 環境と​しては、​ 下記の​様な​環境を​組み合わせて​普段​使いの​開発用 Linux と​して​使ってます:

  • Ubuntu 20.04 on WSL2
  • Docker Desktop for Windows
  • nixpkgs with Ubuntu 20.04 on WSL2

なんで​ nixpkgs が​使えれば​ Ubuntu 20.04 でも​なんと​か​なり​そう……と​言う​感触も​得た​ため、​ 今の​ところは​この​環境で​普段の​作業とか​しています。

また​ WSL2 の​意外な​便利ポイントと​して、

NTFS と​しては​妥当だが​ Windows と​しては​不正な​ファイル名

を​手軽に​修正できる​(と​言うか出来た)と​言った​点が​有ります。

それで​これは​どういう​事かと​言うと、​Windows では​フォルダの​末尾が​スペースで​終わったり、​ あるいは​(Windows の)​システムで​予約された​ファイル名などは​不正な​ファイル名に​なってしまい、​ Windows からでは​該当ファイルなどが​操作不可能に​なる、と​言う​欠点が​あるのですが、​ WSL2 側の​ /mnt/c と​言った​ Windows Drive の​マウントポイントからだと​この​辺りの​制約が​外れ、​ Windows で​不正な​ファイル名やら​不正な​フォルダ名と​なった​パスを​サクっと​修正したり削除したり、と​言う​事が​出来ます。

よって​こう​言った​点でも​ WSL2 は​便利だったし、​また​今後の​ WSL2 の​ Update で​ WSL2 側の​ Linux から​ Host 側の​ Windows に​刺さってる​ NVIDIA Graphics Cards を​ cuda 用に​利用できる様に​する、​ 言う​ロードマップも​出てるので、​そう​言った​意味でも​ WSL2 は​良いんじゃないかなーと​思います。​ とは​言え機械学習とか​やった​ことは​ほぼありませんが。

以上

まぁ​今回の​引っ越しは​割と​正解だったかなーと​個人的には​思ってますが、​ 引っ越してから​ 10 日ほど​ DTM 環境の​試行錯誤とかを​しまくっていた​ため、​ この​話を​書くのが​今頃に​なった、と​言う​事情が​実は​あったりもします。

また​私が​ System が​ Mutable な​ OS を​信頼しない​理由の​一つと​して、

システムを​いじったりアップデートを​掛けるだけで​システムが​粉砕される

と​言う​理由が​あったのですが​(だから​ NixOS と​言う​システムが​ Immutable な​ Linux を​使っていた)、​ 今回は​その​問題点への​対策が​困難だった​ Windows 側の​環境でも​ Sandboxie Plus を​使うことに​よって​解消できた​感じなので、​ そう​言った​点でも​今は​だい​ぶ​良い​環境が​揃えられるんだなー、と​言う​実感を​得ていますね。

そんな​感じで​今回の​話は​そういう​類いの​話だったんですが、​ DTM with Sandboxie Plus に​ついては​また​後日情報を​まとめたいと​思ってます。​はい。

にゃるら(カラクリスタ)

『輝かしい青春』なんて失かった人。
次に備えて待機中。

今は趣味でプログラミングをして
生活しています。