と、個人的には思っているので、今回はその辺りを書きます。
(なお、この記事は 2018 年 11 月 11 日にリファクタリングしています)
害悪化する Web 広告
ここ近年、はてな社ですら注意喚起 している様に、 Web を閲覧していて、自動配信広告が原因 と思われる、
奇妙な 懸賞当選詐欺っぽいページへリダイレクト される
という事案が、良く起こる様になって来ました。
実際、私も何回かそう言った場面に遭遇しており、
……これ、PC がウィルスに感染したりしないよね……?
と思う事も多々ありました。
そのため、そう言った悪質な広告を回避するために、
- デスクトップの Firefox for Windows には uBlock Origin
- モバイルの iOS Safari には 280blocker
と言った辺りを導入する事にしたのですが、悪質な広告が原因でこう言う行動が増えてくると、
悪質な Web 広告 の存在自体が、Web 広告の信頼性を損なっているのではないか
と言わざるを得ないのではないか、と言うのが今回の話です。
動的配信の Web 広告はリスクの固まり
さて先にも述べた通り 動的配信 の悪質な Web 広告 はその悪質さからブロックせざるを得ない訳ですが、 個人的にはそう言うブロック必須な悪質な広告が配信されている事自体、
こう言う事が積み重なると、予防的には Web 広告全体をブロックせざるを得ないよね
という意見や行動に繋がり、この積み上がりが最終的には、
Web 広告死すべし。慈悲はない
という、割と誰も得しない感じになる のではないか、と感じています。
そして、本来であれはこう言った、
Web 全体の信頼性を損ねかねない悪質な広告の類い
は 業界や関係者各位が積極的に排して行かなければならない と個人的には思いますが、 こう言った業界全体が取り組む課題みたいなのは、
一箇所でもモラル意識が低い箇所があるとそこが脆弱性になり全体の取り組みが台無しになる
とも感じており、こういった悪質広告から Web の利用者を守ろうとすると、
最終的には、Web 広告を排する動きしか出来ない
という結論にならざるを得ないのではないか、と私は考えています。
また実際問題、悪質な広告がいつ出るかも分からない様な現状では、
(動的配信の) Web 広告は、悪質な Web 広告を引く可能性のある、リスクあるガチャ
として扱わざるを得ないし、Web 開発によって収益を上げる企業や個人でも、
Web サービスに、果して悪性のリスクある Web 広告を掲載しても良いのか?
と言う事について、もうそろそろ 真剣に考えなければならない のではないか、と個人的には考えています。
動的 Web 広告を収益源としてはならない
これは私個人の考え方と言うか一種の思想だと思いますが、上記で述べた様に、
(動的配信の) Web 広告が、悪質な Web 広告を引く可能性のある、リスクあるガチャ
と化している以上、これからの Web 開発や Web サービスの運営では、
動的配信される Web 広告に頼らない、 Web サービスの収益化が必要ではないか?
と、私は思います。
また、悪質な広告が原因で Web サービスの利用者や参加者が、
- 悪質な広告を避ける為に 広告ブロッカーを導入する
という行動を取り得る以上、Web 広告を収益源としてそれに頼ってしまう と、
広告ブロッカー普及すればするほど、Web サービスの収益が成り立たなくなる
と言うリスクを背負い込む事となるのではないか、と個人的には感じています。
そのため、もしこれから Web サービスを立ち上げて運営したり収益を上げる事を考えるのであれば、
Web サービスを利用する事そのものに、対価 (支払い) をいただく
という前提でサービスを設計を行なっていった方が、より健全なサービス運営に繋がって行くのではないか、 と私個人としては考えています。
以上
個人的に、
自分だけで面倒を見る Web サービスを公開、運用していく
という様な場面を考えると、最近の欧州の GDPR や今回話題にした悪質な広告の事を含め、 理想論だとしても下記の様な方針でサービスの運用なりをして行かざるを得ないかな と思っています:
- 個人情報に繋がる情報は、基本的にサービス運営に必要な最低限以外、収集しない
- 動的 Web 広告は利用しない。収益化は、サービスそのものの利用料金として得る
- 運営コストは出来るだけ下げ、少数の利用者が居れば成立する様なコスト構造にする
と言う事で、今回の話としては以上です。はい。