書籍の海賊版対策は、本当にどうしたら良いのか

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主に、

を読んで思った感想みたいなモノです。


まぁ、僕は以前、

  • [[人々が海賊版に手を出すたった三つの本当の理由]]

という記事を書いた様に、人々が [[海賊版]] に手を出す理由としては、

  • モノがない (つまり欲しいモノが手に入れられない)
  • カネがない (そもそも購入するためのマネーがない)
  • モノにカネを出す気がない (つまりタダ乗りしたい)

の、三つぐらいしかないだろう、と、今でも考えているのですが、現状、某なんとか村みたいな、使い勝手が良い違法サービスが流行っている現状から鑑みるに、もうそろそろ、そう言うのを本気出して潰さないと、漫画家などの作家の先生方が干上がるので、まぁ色々と本格的にマズいよね、と僕は思っています。

ただ、現時点で、現実的に即効性の有る対策って取れる様で取れなさそう、と言うのが、今の状況を招いている、と僕は考えているワケなんですが、これ、取れる対策ってたぶん、最終的には、

電子書籍版 iTunes とか電子書籍版 Netflix みたいなサービス

を、日本から出すしかないだろう、と思っていて、この辺りは上記リンク先の赤松健先生の意見でも、同じ様なコトをおっしゃってるっぽいのですが、じゃあ、そういうのが出来る前に、 [[海賊版サイトを潰す]] にはどうしたら良いのか、っていうのを、今日は雑に考えてみます。

対策 A: [JASRAC 方式 を使う]

これはかいつまんで言うと、今の音楽著作権の管理状態の様に、 [[JASRAC]] を始めとした、 著作権管理会社を作り、そこに著作周辺の権利を集め、海賊版サイトとかそういうに向けて、片っ端から、

JASRAC の者ですが…… お支払いを……

というのをする、と言う類いの対策方法です。

ただこれ、 [[JASRAC]] が [[Copyright Troll]] と見る向きも一部に有る様に、あんまり万人には受けいれ難い方式であるのと、あと、二次創作同人文化と相当に相性が悪そうなので、まぁ、 [[海賊版対策]] [[最終手段の一つ]] 、という位置付けになるのかなぁ、と僕は勝手に思っています。

対策 B: ダウンロード違法化による損害賠償を乱発する

……これは上記対策:A を非道くした様なモノなんですが、日本ではダウンロード違法化が成されている現状があり、違法と知って海賊版サイトを利用してダウンロードとかすると、こう、逮捕される可能性も有る訳です。

それでですね。この対策方法は、海賊版サービスを使った、と思われるユーザーを、こう、片っ端から民事で訴えてですね、賠償金を請求して、海賊版サイトに群らがる有象無象を寄り付かなくさせる、という手段なんですが、これ、ぶっちゃけ、やり方そのものが [[Copyright Troll]] そのものであるし、あと、無自覚に [[海賊版サイト]] を利用してしまった側から、情け容赦の欠片もなく、賠償金を絞り取る、という様なコトをすると、こう、 [[漫画愛好家]] からも反発が出るだろう、と容易に想像出来るし、あとやっぱり [[二次創作同人文化]] と相性が悪いばかりか、下手すると火炎放射器で雑草を焼いていたら、畑丸ごと焼けてしまったでござる、みたいな、そうとうにアレな結果を招くコトにもなりかねないんで、やっぱりこれも、 [[海賊版対策]] [[最終手段の一つ]] 、みたいな感じなるのかなぁ、と思います。

対策 C: そもそも漫画を売るのを止める

そもそも、海賊版がなぜ出回るか、といえば、海賊版の元となる、正規のコミック媒体が有るからであり、だったら海賊版を根絶やしにするためには、まず、正規版をすべて止めて、海賊版を出まわらない様にする、と言うのが有効手段ではないか、と僕は思う訳です。

……と、思うワケなんですが、そんなコトしたら、漫画に関わる作家先生型が干上がるの待った成しになるのでは?と思うので、まぁ、完全に漫画を売るのを止めるのは、どう考えても無理です。

……ただ、どう考えても無理なんですが、これに近い方法は取れるんじゃないか、と思っていて、それは、

  1. 漫画という 本で商売するのを止め二次創作ファン活動などからマネーを得る
  2. 漫画を 購読型有料媒体でのみ公開 し、 それ以外は公開しない
  3. そして、各漫画のページには、Email Address などの Social DRM 的なモノを仕込む

と言う手段を取るのもアリなんでは? と僕は勝手に思ってます。が、でも、この方法、アレだね、スクリーンショットとか取れちゃうとアウトなんで、その辺りは微妙な気がするし、あと、なんだ、結局手元に漫画を閲覧できる環境が有ってしまうと、なんらかの方法で複製出来てしまうので、根本的な対策には成らないだろうなーとも思います。

以上

と、ここまで雑に書いてきたけれども、やっぱり海賊版が海賊版足り得るのって、元の正規版の商売が成り立た無くなるのが問題なので、やっぱり、こう、今までの漫画のビジネスモデルを、ゴッソリと入れ替える様な方法と取らないとダメなんじゃないかなぁ……と個人的には思います。

あと、僕個人としては、

[本を売るのを止めろ 、 [[特別な体験]] や [[二次利用の権利]] を売れ]

と、割と本気で思ってるんですが、まぁ、ね、今のところ、僕はそういう著作物が作れるかどうか怪しい人間であり、また実績も無いんで、妄言とかそういう類いになっちゃうかなーとは思ってます。


まぁ本当、どうすば良いんだろうね。 [[海賊版対策]] って。僕としては、こう、 [[ビジネスモデルを変える]] しかないかなーと思ってるんだけども。

にゃるら(カラクリスタ)

『輝かしい青春』なんて失かった人。
次に備えて待機中。

今は趣味でプログラミングをして
生活しています。