複数の OS を渡り歩く様なヒトが、DAW を選ぶなら何を使うか

読了まで:約5分


先日 (と​言うか​昨日だけども​) 、

  • [[DTM を​始めようとする​前に​知って​おきたかった​三つの​コト]]

と​言う​記事を​書いた​様に、​DTM (と​言うか PC 等を​用いた​音楽制作) を​始める​前には、

  1. 本当に​ DTM を​続けられるか​確認すべし
  2. DTM 用の​ソフトウェアや​機材は​いきなり購入しない
  3. DTM 用の​ソフトウェアや​機材は、​無限に​買える​ほど​ある

と​言う事を​知っておいた​方が​良い、と​言う​話を​書いたのですが、​もし仮に、​今の​自分の​様に、

普段遣いの​ OS を、​その​時の​気分等で​ Windows や​ macOS 、​Linux Distro の​間を​渡り歩いている

と​言う方が、​DTM へ​入門、​あるいは、​音楽制作を​行うと​考えた​時に、

うーん、​DAW 選びって​重要だけど、​ 『特定の​ OS に​縛られない』って​条件の​ DAW 選びは​選択肢少ないし、​あと​難しいよね

と、​個人的には​感じているので、​今日は​その​辺りの​参考と​なる​様な、​そういう​『また​面倒な​コトを​……』と​いう​類いの​話を​書きたいと​思います。

商用 DAW の​選択肢

まず、​最初に​ Windows と​ macOS と​ Linux Distro で​同じ​ 商用 DAW を​導入する、と​いう​場合を​考えてみますが、​実の​ところ、​これは​ほぼ選択肢が​あるかないか、の​レベルでしか​モノが​選べません。

と​言うのも​ Windows と​ macOS 対応の​商用 DAW は、​それこそ普通に​調べて​普通に​出てくる​ぐらいには​有るんですが、​これに​ Linux 系 Distro を​加えると、​途端、​選択肢が​狭くなります。​なお、​普通に​ Linux 系 Distro を​サポートしている​ 商用 DAW で、​メジャーどころは​ほぼ下記の​二つだと​思われます:

それで、​僕は​実際の​ところ、​この​二つの​どちらも​使った​コトないので、​なんとも​評価の​しようが​ないのですが、​この​上記​二つの​ [[DAW]] は、​どちらも​ Official の​ WebSites で​ Linux サポートが​明記されていますし、​また、​パッケージ定義は​自分達で​なんとか​する​系の​ Linux Distro (Archlinux とか​ NixOS とか​) では、​これらの​ DAW を​インストールする​ための​ Unofficial な​ パッケージ定義が​有ったりも​するので、​そういった​点では、​まぁ​上記​二つの​中から​選べば​良いのではないか、と​思っています。

OSS な​ DAW の​選択肢

これは​昔から​開発されている​ DAW が​幾つか​あり、​近年でも​開発が​続いている​モノと​しては、

などが​あります。

ただ、​OSS の​ DAW に​限らずですが、​国外の​ DAW は​基本的に​ UI の​ 言語は​英語で、​英語での​音楽用語が​サッパリ読めなかったりすると、​どれも​使い熟すのが​途端難しくなるので、​その​辺りは​覚悟した上で​モノを​決めた方が​良いです。

また、​DAW は​人に​よって、​合う​合わないが​あると​思われるので、​そう​言った​意味では、​OSS の​ DAW を​使ってみて、​それでも​満足出来無くなってきたら、​先に​上げた商用 DAW に​乗り換えてみる、と​いうのも​手じゃないかな、と​僕は​思います。

Wine で​ Windows 用の​ DAW を​使うと​いう​選択肢

これは、​まー正直、​趣味の​範囲でなら可だけど、​Production Ready が​要求される​現場では、​どうがんばっても​オススメできない​手段ですが、​Windows で​動作する​ DAW の​中には、

で、​動作する​モノが​幾つか​あり、​僕が​その​昔​購入して、​今現在も​放置していたりする、

とか、​動くには​動きます。

ただし、​この、

Windows DAW on Wine inside Linux Distro

と​いう​環境で、​商業活動レベルの​コトまで​出来るか、って​いうと、

  • 動作の​安定性が​保証されない​ (基本無保証・​自己責任)
  • 何か​動作トラブルが​有っても​公式の​サポートは​受けられない
  • そもそも​ Windows 用の​プラグインなどが​すべて​動作するとは​限らない

と​言う​三点から、​どうがんばっても​オススメは​出来ません。

また、​Wine 上での​ Windows Application の​動作は、​Wine の​ version が​変わる​度に​安定しなくなるリスクが​有るので、​そういう​言った​意味でも、​ [[Wine]] 上に​ DAW を​展開して​使う、と​いうのは、​まぁ​趣味の​レベルなら​大丈夫だろうけど、​商業で​それは​リスキー過ぎじゃね?​ と​僕は​思います。

以上

ま、​基本的に、​ Linux での​ DTM 環境は、​商用 DAW だと​あんまり​選択肢が​豊富ではなく、​また、​ Wine を​使うにしても、​ある​程度の​リスクは​許容しなければならない、と​言えるかと​思うので、​実用とか​商業とかでは、​Linux で​ DTM と​いう​環境は​あんまり​パっと​しない​感じ……じゃないかなぁ、​なんて​思います。

そして、

本当に​ Production にも​耐えうる​実用可能な​ DAW 環境を​揃えたい

と​言うのであれば、​先に​使いたい​ DAW を​決め、​そして​その​後に、​その​ DAW を​使う​ための​ Windows なり macOS なりの​環境を​整える、と​言う​手順で​物事を​進めて​いった方が​良いんじゃない?​ と​僕は​思います。


ちなみに。

Windows と​ macOS と​ Linux Distro の​ Host Machine を​それぞれに​用意でき、​かつ、​それらを​有線 LAN 接続出来るのであれば、

を​用いて、​ネットワーク経由で​各プラットフォームでしか​動かない​音源などを​組み合わせる​事が​出来たりも​するので、​そういう​チャレンジングな​環境を​用意する、と​いう​意味では、​ Linux 上の​ DAW を​使う、と​いうのも、​現実的な​手段に​なってくるんじゃないかなー、と​言う​様な​コトも​考えていたりします。

と​言うか、​Jack Audio Connection Kit の​ netjack って​本当に​強力な​システムなので、​この​辺りは​一度、​試してみる​価値は​あるんじゃないかな、と​個人的には​思ってます。​が、​僕の​場合、​その​環境を​用意するまでには​至っていません。​なにせ、​DTM への​取り組みが​悉く​三日坊主に​なっているのに​ (ry


と​言う事で、​今日の​話は​そんな​感じでした。​はい

にゃるら(カラクリスタ)

『輝かしい青春』なんて失かった人。
次に備えて待機中。

今は趣味でプログラミングをして
生活しています。