先日 (と言うか昨日だけども) 、
と言う記事を書いた様に、DTM (と言うか PC 等を用いた音楽制作) を始める前には、
と言う事を知っておいた方が良い、と言う話を書いたのですが、もし仮に、今の自分の様に、
普段遣いの OS を、その時の気分等で Windows や macOS 、Linux Distro の間を渡り歩いている
と言う方が、DTM へ入門、あるいは、音楽制作を行うと考えた時に、
うーん、DAW 選びって重要だけど、 『特定の OS に縛られない』って条件の DAW 選びは選択肢少ないし、あと難しいよね
と、個人的には感じているので、今日はその辺りの参考となる様な、そういう『また面倒なコトを……』という類いの話を書きたいと思います。
商用 DAW の選択肢
まず、最初に Windows と macOS と Linux Distro で同じ 商用 DAW を導入する、という場合を考えてみますが、実のところ、これはほぼ選択肢があるかないか、のレベルでしかモノが選べません。
と言うのも Windows と macOS 対応の商用 DAW は、それこそ普通に調べて普通に出てくるぐらいには有るんですが、これに Linux 系 Distro を加えると、途端、選択肢が狭くなります。なお、普通に Linux 系 Distro をサポートしている 商用 DAW で、メジャーどころはほぼ下記の二つだと思われます:
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/234362/Bitwig https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/249678/Tracktion Waveform
それで、僕は実際のところ、この二つのどちらも使ったコトないので、なんとも評価のしようがないのですが、この上記二つの DAW は、どちらも Official の WebSites で Linux サポートが明記されていますし、また、パッケージ定義は自分達でなんとかする系の Linux Distro (Archlinux とか NixOS とか) では、これらの DAW をインストールするための Unofficial な パッケージ定義が有ったりもするので、そういった点では、まぁ上記二つの中から選べば良いのではないか、と思っています。
OSS な DAW の選択肢
これは昔から開発されている DAW が幾つかあり、近年でも開発が続いているモノとしては、
lmms https://ardour.org/Ardour RoseGarden
などがあります。
ただ、OSS の DAW に限らずですが、国外の DAW は基本的に UI の 言語は英語で、英語での音楽用語がサッパリ読めなかったりすると、どれも使い熟すのが途端難しくなるので、その辺りは覚悟した上でモノを決めた方が良いです。
また、DAW は人によって、合う合わないがあると思われるので、そう言った意味では、OSS の DAW を使ってみて、それでも満足出来無くなってきたら、先に上げた商用 DAW に乗り換えてみる、というのも手じゃないかな、と僕は思います。
Wine で Windows 用の DAW を使うという選択肢
これは、まー正直、趣味の範囲でなら可だけど、Production Ready が要求される現場では、どうがんばってもオススメできない手段ですが、Windows で動作する DAW の中には、
で、動作するモノが幾つかあり、僕がその昔購入して、今現在も放置していたりする、
とか、動くには動きます。
ただし、この、
という環境で、商業活動レベルのコトまで出来るか、っていうと、
と言う三点から、どうがんばってもオススメは出来ません。
また、Wine 上での Windows Application の動作は、Wine の version が変わる度に安定しなくなるリスクが有るので、そういう言った意味でも、 Wine 上に DAW を展開して使う、というのは、まぁ趣味のレベルなら大丈夫だろうけど、商業でそれはリスキー過ぎじゃね? と僕は思います。
以上
ま、基本的に、 Linux での DTM 環境は、商用 DAW だとあんまり選択肢が豊富ではなく、また、 Wine を使うにしても、ある程度のリスクは許容しなければならない、と言えるかと思うので、実用とか商業とかでは、Linux で DTM という環境はあんまりパっとしない感じ……じゃないかなぁ、なんて思います。
そして、
本当に Production にも耐えうる実用可能な DAW 環境を揃えたい
と言うのであれば、先に使いたい DAW を決め、そしてその後に、その DAW を使うための Windows なり macOS なりの環境を整える、と言う手順で物事を進めていった方が良いんじゃない? と僕は思います。
ちなみに。
Windows と macOS と Linux Distro の Host Machine をそれぞれに用意でき、かつ、それらを有線 LAN 接続出来るのであれば、
を用いて、ネットワーク経由で各プラットフォームでしか動かない音源などを組み合わせる事が出来たりもするので、そういうチャレンジングな環境を用意する、という意味では、 Linux 上の DAW を使う、というのも、現実的な手段になってくるんじゃないかなー、と言う様なコトも考えていたりします。
と言うか、Jack Audio Connection Kit の netjack って本当に強力なシステムなので、この辺りは一度、試してみる価値はあるんじゃないかな、と個人的には思ってます。が、僕の場合、その環境を用意するまでには至っていません。なにせ、DTM への取り組みが悉く三日坊主になっているのに (ry
と言う事で、今日の話はそんな感じでした。はい