ハラスメントに対処する際に気を付けたい三つの事

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なんか、​NixOS を​ [[Dell XPS 9560]] に​インストールしてたら、​ネット世間では、​過去に​受けた​ [[ハラスメント]] を​告発する​動きに​なっている​様なんですが、​その​手の​ニュースを​見ていた際、

  • ハラスメント当事者を​攻撃しない
  • ハラスメント行為を​選別しない
  • 行動規範を​過去に​遡及させない

と​言った​辺りを​キチンと​守ってないと、​当事者が​不幸に​なる方​向に​しか話が​進まんよなぁ、と​思ったので、​その​辺りを​サクっと​書きます。

『ハラスメント当事者を​攻撃しない』 とは?

まず​最初に、​ 『ハラスメント当事者を​攻撃しない』 に​ついて。

まず​これは、​ハラスメントに​厳粛に​対処する​ (これは​ハラスメント行為への​告発なども​含む) 場合、​ ハラスメント行為の​被害を​受けられた​方に​追い​討ちを​掛ける​様な事は​慎しむ のは​当然と​して、​ ハラスメント行為で​加害した方にも​過剰な​処罰なり指導なりを​しない​ と​いうのが、​僕は​大切だと​考えています。

と​言うのも、​そも​そも、​ ハラスメント行為が​問題に​なる​理由 、と​言うのは、

ハラスメント行為を​受けた​側の​尊厳が​損なわれる

から、であり、​その、​ 尊厳を​損う​行動を​した事を​問題に​している​ にも​関わらず、​ 尊厳を​損ねた方の​尊厳を​損う様な​処罰なり指導なりする​ 、と​言うのは、​まぁ、​ ハラスメントを​行ったと​いう​理由 で、​ 加害した​側を​今度は​加害される​側に​した​ハラスメントが​行なわれる​ 、と​いう、

ちょっと​それは​問題解決に​なってないですよね?

と​言う​状況に​なる、と​僕が​思うのが​一番の​理由です。

特に、​インターネットの​炎上案件だと​顕著ですが、

非の​有る​人間 には、​ 何を​しても​良い

と​言う​様な、

それ、​ ハラスメントの​再生産やないか……

と​思わざるを​得ない、​ 非常に​稚拙な​正義感で​他者を​攻撃している​人 とか​見受けられるので、​それは​ちょっと​考え直した方が​良いんじゃないの?​ と​僕は​思っています。

『ハラスメント行為を​選別しない』とは?

で、​次、​ 『ハラスメント行為を​選別しない』 に​ついて。

これは​前述した​内容とも​関係すると​言うかか​ぶる​部分も​あるのですが、​もし、​なんらかの​コミュニティなどで、

一切の​ハラスメント行為を​容認しない

と​言う​考えを​普及させる​目的が​有るのならば、

ハラスメント行為と​いう​過去の​事実 を​ 盾に​した、​ 加害側への​ハラスメントも​行わない

と​いう​事を​厳守させる​必要が​ある、と​僕は​思います。

と​言うのも、​先にも​述べた​通り、​ハラスメント行為が​何故問題視させるか、と​いうと、​これは​ハラスメント行為が​相手側の​尊厳を​損う​行動であるから、​なワケで、​そこで​ ハラスメントを​再生産するのは​無いよね 、って​言う話です。

また、​ハラスメントには、​その​内容に​基き、​色々と​分類が​有るとかと​思うんですが、​その​内容の​如何に​よって、​ 過度に​処罰が​重かったり 、​ 過度に​処罰が​軽かったり 、と​いうのは、​ 公正さに​欠け 、​ 加害した​側の​再教育の​阻害に​繋がり 、​最終的には​ 同じ​過ちを​犯す愚にも​繋がってくる 、と​思うので、​そういった​意味でも、​ハラスメントへの​対処に​際し、​ 公正さに​欠ける​ハラスメント行為の​選別は​行わない​様にしなければならない 、と​僕は​思います。

『行動規範を​過去に​遡及させない』とは?

最後、​ 『行動規範を​過去に​遡及させない』 に​ついて。

これに​ついては、​これから​起こり得る​ハラスメントに​どう​抑止するか、と​いう​問題に​も​繋がってくるのだけれども、もし、​ ハラスメント行為を​抑止する​ために​行動規範を​設定する​ のであれば、

現在の​行動規範 を、​ 行動規範が​設定される​前 の​ 過去の​行為に​対して​適用しない

と​言う​基本方​針を​取る、と​いう​必要が​あるかと​思います。

と​言うのも、​これは​ちょっと​考えて​欲しいのですが、​自分が​何かしらの​コミュニティ、​例えば、​開発者コミュニティだったり、​ あるいは​会社だったりで、​ 自分が​未熟だったりした​時に​取ってしまった​行動 が、​ あとから​設定された​行動規範に​違反する​行為だった​ 場合、​ その​行動規範が​設定される​以前の​過去すべてに​遡って​行動規範を​適用する​ 、と​いう​事を​してしまうと、​事実上、​ 過去に​問題行動を​一度でも​起こした​人は、​永久に​その​コミュニティへの​参加を​門前払いされる​ことに​なる​ し、​また、​ ある​特定の​人物を​排除する​為に、​意図的に​行動規範を​調整して、​その​人物が​排除できる様に​仕向けられる​ と​いう、​行動規範の​悪用も​可能に​なってしまいます。

その​ため、​そういった​事を​防ぐ​ためにも、

『行動規範を​過去に​遡及させない』

のは​重要ではないか、と​僕は​考えています。

最後に、​私たちは​どの​様に​ハラスメント行為と​向き合っていくか

まぁ、​一口に​ ハラスメント と​言っても、​ どう​考えても​犯罪だよね、​ソレ って​言う​行為も​あれば、​ それは​ちょっと​注意して​行動を​改善すれば​済む話だよね​ って​言う​程度の​幅は​有ると​思うのですが、

これ如何なる​ハラスメント行為は​容認しない

と​言う​立場を​取るのであれば、​上記三つの​点は​気を​つけた方が​良いのでは?と​僕は​考えています。

特に、​ハラスメント行為を​問題視する​理由の​根本には、

ハラスメント行為は、​ハラスメント行為を​受けた​側の​尊厳を​損う

と​いう​性質が​有る以上、

ハラスメント行為の​再生産に​繋りかねない​厳罰や​指導教育は​容認してはならない

と、​僕は​強く​思っています。


ま、​話と​しては​そんな​感じなんですが、​僕は​基本、​これ如何なる​加害行為であれ、​それを​理由に、​加害行動を​取った​側に、​相応の​罰を​超えた​罰を​与える、と​いう​様な​事は​容認できないし、​また、​こういった​加害した​側に​過剰な​制裁の​肯定、と​言うのは、​その​加害行為が​冤罪だった​場合に、​取り返しが​付かない​結果を​招き兼ねないので、​容認するべきではない、と​思っています。​はい。

にゃるら(カラクリスタ)

『輝かしい青春』なんて失かった人。
次に備えて待機中。

今は趣味でプログラミングをして
生活しています。