Pixiv で限定公開された成人向け小説を元に、『有害』フィルタリング研究した論文の公開が炎上した件は、当然の帰結ではないか

と思ったので、とりあえず書く。

話の前提

最初に断っておくと、僕は件の案件について、

という記事経由ぐらいでしか事のあらましを把握していません。

何故、僕は件の論文公開が炎上したのが当然の帰結だと思うのか

まあ、僕は大学研究とかそういうの以前に、未だ高校すら出てない人間なので、 正直その辺りの倫理がどうのとかについて、どの様に判断するのかの規準は良く判っていません。

ただ、僕がこの件が炎上して当然だと考える理由は、件の研究論文が、

Web上に投稿される情報の中には青少年にとって有害な情報, 特に猥褻な意味を持つ言葉は直接記述されず暗喩により表現されることが多い。 本研究の目的は暗喩を用いて表現されている有害な文に対してフィルタリングを行うことである。 提案手法では有害表現が含まれる文をドメインごとに機械学習し有害表現の分類器を作り, 有害表現をフィルタリングする。 提案手法の有用性を評価する実験をR-18指定の小説を使い行った。 2M2-OS-34a-1 ドメインにより意味が変化する単語に着目した猥褻な表現のフィルタリング

と言う概要を持つ様に、この研究は、

特定の暗喩表現 を元に、その属性を持つ表現を 排除 (=フィルタリングする) ための研究である

と白状しているのですが、これをもう少しキツい言い方に言い変えると、これは、

特定表現を有害と断じた 場合、それを 排除するための研究

と言え、それはつまり、

ありとあらゆる表現者のクビを締め、その息の根を断つための手法の研究

と受け止められても致し方ない、と僕は思います。

そして、そう言う『特定の有害表現』と認定され易い表現を含む、Pixiv 上での成人向け小説等を、 特定表現の排除のための研究の題材として使った、と言うのであれば、それは表現者からしてみれば、

お前達の息の根を止めるために、お前達の成果物を使いました

と言っている事と同義と受け止められる訳で、そりゃ表現を大切にしている人からしてみれば、

喧嘩を売られている 、あるいは、 **_ 自分達のクビを締めようとしている_** 、と判断されるのは、

致し方ない事だろう、と僕は思います。

以上

それで、この件に対して僕が思ったのは、今回の炎上を引き起すに至った原因の一つとして、 今回の論文を公開した研究者・及び学会が、

表現内容に基く、コンテンツの閲覧に関するフィルタリング

という行為が、

表現の自由を犯す、検閲行為そのものである

と言う事に繋る、というのが判ってなかったんだろうなーと、個人的には思ってます。 あと、僕個人の今回の件への思いとしては、

(表現の自由の様な) 民主主義の根幹を成す権利・自由を蔑ろにするための研究を、 日本で行なってどうすんの? 基本的人権とか要らず 、と思ってるワケ?

という感想を持ちました。 ただし、この論文が出た経緯については、恐らく、色々雑に運用してたんだろうな、とは思いますが。


と言う事で、久しぶりにこの手の政治やら社会情勢やらの話を書きました。

それで、最近は基本、この手の話は基本的に書いても気が滅入るだけなんで書くのを避けてましたが、 今回の件はあんまりにもあんまりなので、思わず書いてしまった次第です。はい。

nyarla が大体

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