『紙書籍』と『電子書籍』は対立項ではない
読了まで:約2分
主に、
を読んだ感想もどきです。
最近、なんか電子書籍が云々とか、あるいは紙書籍が云々、 って話を良く見かける気がするのですが、ああ言う文脈の話で、良くある構図として、
『紙書籍』 vs 『電子書籍』
という構図に従ってどうのこうの、っていうのが有ると思うんですけど、アレ、個人的には、
電子書籍 と 紙書籍 の違い
と言うのは、
情報を詰める 性質の違うハコ でしかない
と思うんですよね。
そのため、読み手の側、つまり読者の側としては、 性質の違う読書体験になるが故 に、
紙書籍派と電子書籍派が分かれる 、というのはまだ判るんですよ。
なんでかって言ったら、個人個人の読書体験への向き不向きも有るし、 例えば紙だったらめくって目的のページを見つけたり電気が無くても明りが有ればなんとかなる分、 電子書籍だと出来る検索が出来なかったり、合成音声とかでの読み上げが出来ない、とかありますから。
ただこれ、この話が書籍を作る側、つまり、出版する側、著者の側になると、本来であれば、
紙媒体 と 電子媒体 、 どちらがより優れた読書体験を提供できるか
というのを 良く吟味して提供するべき だと思うんですが、 この辺り、きちんと勘定して出版している所って、どんだけ有るのなーなんて事を、
を読んで思ったワケです。
ま、僕はそもそも、ネット上でコミックとか読まないし、あと最近はほとんど本を読んでなくて、 RSS / Atom Reader や Pocket Client での横書きの文章しか読んでないので、 最近の出版事情をあまり詳しくは知らないのですが、それでも、たまの伝聞として、 スマートフォンで読まれる事を前提としたコミック媒体が存在したり、 あるいは、現在の Web で表現出来る範囲でかなり凝ったコトをしている媒体が有る、 というのはなんとなくには聞いたことがあります。
ただ、一般の書籍、特にビジネス系新書などで、電子書籍と紙書籍を漫然と両方販売する、みたいなのは、 まあどっちの読者を取り漏らさない様にする、という意味では効果有るんだろうけれども、
あんまり頭使ってないよね
と個人的には思います。
っていうか 紙 と 電子 、 書籍としての読書体験が違う のに、 一緒くたにして同じ様なフォーマットでモノを出してる、って言うのは、 ちょっと考えなしじゃないかなーと僕は思っています。はい。
まあ、今回の話と言うか、僕が最近のこの手の話を聞い思ったのが、
紙書籍 と 電子書籍 、 情報の入れ物としての違いを意識して使い分けろや
と言う事でしか無いんですが、とりあえず、 創作系出版に携わっている方々 は、
コンテンツ作る側 も、 _ コンテンツを編集して取り纏める側_ も、
紙 と 電子 の 違いを意識して、 活用出来る様に出版を活動を行う
というのが出来ないと、今後、食いっぱぐれる事になるんじゃないかなぁ、と個人的には思っています。はい。