という話です。
始めに
最初に断っておくと、
は、遊びとしてはとても楽しいのですが、実用するには色々と辛すぎる感が有るので、ぶっちゃけ、 FL Studio で真面目に音楽を創るなら、素直に Windows の物理マシンか、あるいは仮想マシンか何かで Windows Instance 立てて、そこで曲作りしましょう。
インストールの流れ
- まず、wine-staging を Homebrew cask か何かでインストールします
- 次に、後で色々とやり直しが効く様に、FL 用の wine prefix を用意します
wine prefix が用意できたら、
winetricks
も用意して次の tweak を apply します: dotnet20directx9
- vcrun2008, vcrun2010, vcrun2012, vcrun2013, vcrun2015, vcrun6sp6
- corefonts, tahoma
- あと、好みで osx-wine-inf とか使うとフォント周りが綺麗になります
なお、corefonts の apply には
cabextract
が必要です (Homebrew でインストール可)そして、FL Studio を先程まで作っていた wine prefix にインストールします
- 最後に、wine prefix の
system.ini
にmsacm.vorbis=vorbis.acm
を追加します - 以上
というのが大体のインストールの流れです。
FL Studio 起動の流れ
えっ? FL Studio を起動する手順とか有るの!?
と思われるかもしれませんが、実は有ります。
というか、まあ実際の Windows だと普通にインストールして起動すれば FL Studio は動くんですが、今現在 (2016 年 12 月 26 日に) 試した範囲での、
では、wine が Windows を絶妙にシュミレーションし切れてない関係で、
FL Studio が起動途中でハングアップして操作出来ない + CPU 使用率モリモリ
という状態になります。
なので、その問題回避を行うために、
- macOS Sierra の Input method に
Unicode 16 進数入力
辺りを入れる - 次に
Unicode 16 進数入力
がアクティブ (有効) になった状態にする - 最後に、2 の状態を維持したまま FL Studio on wine on macOS Sierra を起動する
という感じの手順を踏む必要があります。
で、なんでこういう訳の分からんおまじないみたいな手順は必要かというと、たぶん、これは wine 側の実装と FL Studio の挙動の加減だとは思うんですが、
日本語への切り替え可能な Input Method がアクティブ
な状態で、 FL Studio を wine 上で起動すると、 wine が
fixme:imm:ImeHandleNotify
のログを吐いた辺りで、 FL Studio の起動がハングアップします。
つまり、
固まって起動しきらない! FL Studio 使えない!つらい!
という状態になるので、今のところはこのおまじないみたいな手順が必要です。はい。
以上
まー、 これを真似するな 、とは言いませんが、 僕はこれを行う手助けとか出来ません し、また、 wine の開発コミュニティに 再現可能なバグとしてバグトラッカーに持ち込むまでは良し としても、 FL Studio のサポートにこれが動かないよ 、って連絡なげても、そもそも サポート対象外な行為 なので、 サポートされない行動だよ って事は、 声を大にして言っておきます 。
あとはまあ、どうも FL Studio を macOS かつ wine で動かそうとしているヘンな人 で、 日本語で情報を書いてるのがほぼ僕しかいないっぽい (ググってるマジで自分の情報しか引っ掛らない) のが、なんとも言えない感じ。
それで、最後にもう一度言っておきますが、これのサポートを僕はするつもりもないし、また、この手の Hack は基本、自己責任で行うモノなので、これに手を出したい場合には、その辺り弁えた上で行いましょう。
という事で今回の記事は以上です。
あと最後に。