起業は『Want』では務まらない。少なくとも『Should』 や 『Must』 で有るべき

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と、​メンヘラ療養中の​ニート however [[家事手伝い​]] が​申しております。

と​言うか、​まあ、

  • ttp://www.ishidanohanashi.com/entry/2016/09/15/193000 (注記: [[2018]] 年現在、​リンク先消滅)

と​いう、​若さ故の​『大丈夫か​オイ』な​記事に​対する​尻馬なんですが、​今回は、

起業するなら​少なくとも​『Want』 では​無く​『Should』や​『Must』 で​有るべき

と​言う​事が​言いたくなったので​書きます。


1. 起業は​『目的』ではなく​『手段』であるべき

まあ、​はっきり​言って​件の​学生さんが​成功するか​否か、は​あんまり​望みは​無いんじゃないかなー、と​いうのが​正直、​僕が​思う所ですが、​一つ、​その​若さ故の​無謀を​遣り遂げる​事に​アドバイスすると、

起業は​『目的』ではなく​『手段』である

と​キチンと​理解し、​飲み込んで​おく​事が​大事なんじゃないかなーと​僕は​考えています。

と​言うのも、​僕も​一時期やたらと​起業関係の​本を​買い、​かつ起業物語系の​ビジネス書とか​読んでいた​時期が​有ったんですが、​その​時の​読書経験から​言うと、​大抵、​この​手の​起業とかで​成功している​方​々って、

起業は​『手段』であり、​『目的』ではない

と​いう​感じで​起業しているんですよね。

それで、​なぜ [[起業]] が​手段で​有って​目的ではないか、って​いうと、​例えば​ [[Google]] や​ [[Facebook]] なんかが​そうだったらしいのですが、​ [[Google]] や​ [[Facebook]] の​様な​企業が、​ [[起業]] して​どうやって​デカブツ会社に​なったか、って​いうと、​まあ色々​選択やら​何やらが​有ったのも​有るらしいんですが、​基本的には、

  1. 自分たちが​必要 or 成し遂げたい事を​実現すべく​色々トライしていた
  2. しかしながら、​リソースが​足りなくなって​野望を​回せなくなった
  3. その​ため、​野望を​実現する​リソースを​得る​ために​起業した

と​いう​流れなんですよね。

で、​これは​別に​国際的な​大企業だけの​話ではなく、​例えば、​国内の​クリエイター界隈でも、​Fate シリーズで​かなり​有名に​なった、

  • [[TYPE-MOON]] ( [[Notes.]] 社)

も、​元々は​個人的な​サークル (集まり​) だったのが、​ [[月姫]] (18 禁注意) の​大ヒット後に、​作りたい​ゲーム (後の​ Fate シリーズ ) を​作ろう!​ とした​時に、​当事者 (と​いうか​現 [[TYPE-MOON]] の​社長) である​ [[武内崇]] 氏が、

これ (Fate/stay night の​事) 作るのには、​外部の​リソースを​借りなければ​到底作れないけれども、​ その​時に、​『これは​同人ゲーム (商業ではない​) けと​手伝って​貰えますか』 と​言う事を​頼めるか?

と​いう​主旨の​事を​奈須きの​こ氏と​議論して、​その​結果と​して、

この​ゲームを​手伝った​事を​ (参加クリエイターが​) 経歴と​して​残せるよう、​商業ベースで​作ろう

と​成った、と​いう​事を​その昔、​彼らの​インタビューか​何かで​読みました。

それで、​これらの​事実から​何が​言えるか、と​いうと、​結論と​しては、​起業は​手段であり、​その​行為を​スケール (拡大) し、​かつ、​それを​使って、​上手く​自分達の​成し遂げたい事、​あるいは、​実現したい​野望なんかを、​確実に​実現する​ために​使う​ための​ツール、が​あくまで​起業なのであって、

起業したいから​起業する。​内容は​後で​考える

では、​ちょっと​成功は​難しいんじゃないかなーと​いうのが​正直、​現時点での​僕の​意見です。

それでは次。

2. 何故、​起業は​『Want』 では​務まらないのか

まあ、​これは​僕も​最近に​なって​意識できるようになった​事柄なんであんまり​人の​事を​言えないですが、​基本的に、​起業は​手段であり、​会社は​道具……と​言うと​ヘンだけれども、​事業体を​作る、と​いうのは、​自分たちの​成し遂げたい事、​あるいは、​実現したい​野望なんかを​現実に​する​ために、​人や​リソースを​回していく​ために​使う​モノであって、​作りたいから​作る、と​いう​性質の​モノとは​ちょっと​違うよ、と、​僕は​思います。

と​いうのも、​例えば​ Web サービスの​運営なんかでも​そうですが、​基本、​事業を​会社と​して​行なっていない​場合、​もし、​その​事業で​他者などの​第三者に​損害を​出してしまった、​とか​成ると、​基本的に​そう​言うのは​無限責任 (​その​行為に​対して​その​当事者の​責任者が​全面的な​責任を​負うと​いう​事) に​なり、​そうなるとにっちも​さっちも​首が​回らなくなる、と​言う​事態にも​成りかねない、と​いう​面が​有ります。

そして、​その​事業での​責任問題と、​その​運営の​責任者を​とりあえずは​切り離す、と​言う​意味合いで、​起業を​選択したり、​あるいは、​先の​例に​上げた様に、​その​プロジェクトへの​参加が、​その​方々の​実績と​出来るように、​その​ために​法人を​立て、​そこへ​参加して​貰う、と​言うのが、​起業の​目的なのであって、​少なくとも、

(勢いで​) 会社作りたい!!​1

みたいな​感じだと、​まあ中身が​無いんで​失敗の​元ダヨー、​と​僕は​思います。

それで、​ちょっと​この​辺り混同すると​マズいんでも​う​少し​突っ込んで​おくと、

実現したい​野望、​あるいは、​現実に​したい​世界

は、

『Want』 でも​構わない

と​思うんですよ。​と​言うか、​そこが​ 『Want』 でなかったら、​純粋な​起業と​いう​よりかは、​社会起業家とか​政治とか​そういう​そっちよりに​なると​思うんで。

ただ、

事業を​興す

と​言う​行為が、

それを​すべき状態か、​あるいは​しなければならない​状態である

と​言うのが、​まあ前提条件と​いうか、​起業する​ための​前置きではないか、と​僕は​思うし、​実際、​そういう​条件の​揃ってない​起業は、​当たらずに​終わるか、​あるいは、​当事者に​大失敗と​して​黒歴史化とか​そう​言う​残念な​感じに​なんじゃないか、とは、​僕は​考えています。

そして​最後。

3. 起業は​『Should』 や​ 『Must』 でも​成功するか​判らない

まあ、​ここまでで​述べた​起業の​前提条件が​揃っていたとしても、​ぶっちゃけ、​起業が​成功するか​否か、と​いうのは​誰も​判りません。

と​言うか、​敢て​非道い事を​言うと、​例え、​起業せねばなる​まい、と​いう​状態に​なって​起業したとしても、​その​後の​法人あるいは​事業体と​しての​資本政策が​失敗すれば、​会社なんて​アッと​言うまに​潰れるし、​また、​ Twitter みたく、​利用者の​ケタは​飛び抜けてるけど、​全然​利益出てねぇ、​身売りするか、​みたいなうわさが​立つ、​みたいな​状態に​なりかねない訳ですよ。

そして、​そこが​まあ起業の​面白さ、​興味深さで​あり、​そこを​楽しめるのであれば、​会社とか​事業体​作って​業務回していって、って​言うのを​エンジョイすれば​良いと​思うんですが、​もしそうではなく、​若さ故の​勢いみたいな​感じで​『起業したい』と​言ってるんでれば、​ちょっと​考え直した方が​良いと​いうか、​ソレ、​人生を​消費するだけで​終わりかねないよ?​と​言って​おきたいです。

と​言うか、​基本、​起業、​特に​スタートアップなんかは​激務かつ神経擦り減らす事に​なると​思うし、​また、​社長業とか​行なっていると、​ [[川上量生]] 氏曰く、​性格が​悪くなるそうです。​本当か​どうかは​知らないけど。

そして、​もう​一つ​重要な​事と​して​言って​おきたいのは、

人生は​消費すると、​元には​戻らない

と​いう​事は、​これから​何するに​したってちゃんと​心に​留めて​おいた​方が​良い、と​僕は​思うのです。

と​言うのも、​僕は​最初に、

メンヘラ療養中の​ニート however 家事手伝いが​申しております。

と​茶化して​書きましたが、​コレ、​現実と​して​正面から​見つめてしまうと、​事実と​して、​僕は​ 16 歳ぐらいから、​28 歳までの​輝かしかったであろう​青春期間を、

病 (精神疾患)からの​回復

に​使わざるを​得なくなった、と​いう​現実が​有ります。

そして、​来年の​ 2 月​末日で​ 29 歳に​なる、と​いう​事を​考えると、

29 歳で​精神障害、​及び発達障害の​ある​独身男性

って​結構​キツい訳ですよ。​こう、​イメージとか、​一般的な​世間体への​適合具合から​言って。

まあ​僕自身、​その​当たりの​世間体なんて​気に​してないし、​また​その​辺りを​気に​する​能力に​欠けているので、​その​辺りを​気に​病んだ事は​なく、​この​ブログで​過去に​書いた​頭の​おかしな​記事を​公開したまま​放置したりしていますが、とは​言え、​起業するにしろ​何か​他の​事に​打ち込むに​しろ、

人生は​消費すると、​元には​戻らない

と​いう​事を​踏まえると、

人生を​消費する以上は、​何らかの​元の​取れる​行動を​取った方は​良い

と​僕は​思うし、​また、

人生を​消費した​結果、​心身の​健康を​損なう​結果だけが​残った

と​いう​事に​なると、​本当、​目も​当てれない​状況に​なってしまうと​思うので、​そういう​事だけは​無いように、​きちんと​気配りしとかな​あかんよ、とは​件の​学生に​対しては​思います。

以上

なんか​久しぶりに、​4000 字クラスの​記事に​なってしまった​上、​かつ、​記事の​最後の​方が​なんかしょっぱい​健康話に​なってしまいましたが、​件の​学生が​レールから​外れて​云々の、

  • ttp://www.ishidanohanashi.com/entry/2016/09/15/193000 (注記: [[2018]] 年現在、​リンク先消滅)

を​読んだ、と​いうか​それに​まつわる​話しとか​聞いてて​思った​事は​以上です。

ま、​正直、​現段階で​件の​学生が​起業して​成功するか​否か、は、​ちょっと​分が​悪いかなーとは​思いますが、​ちゃんと​現実を​見て、

自分で​獣道を​突き進むんだ!

と​言う​意思が​折れないのであれば、​まあいずれ道は​開けるのではないかと​思います。

ただまあ、​人生の​レール云々って​いう​話を​聞く​度に​思うのですが、​人生の​レール、​スピートアップの​ために​乗れる​内は​乗っておいて、​目的地が​近くなってから​降りる、と​いう​様に​使った方が​良いんじゃないかーと​僕は​思ってしまいますね。​僕の​場合、​途中で​転落して​自分が​回復するまで​待つ間に、​かなり​置いていかれてるんで。

ま、​何に​せよ、​件の​学生さんが​成功するか否は​知った​こっちゃないですが、​少なくとも、​獣道に​迷って​怪我を​したり、​ヘンな​方​向へ​突き進む事が​無いように​祈るばかりです。​はい。

にゃるら(カラクリスタ)

『輝かしい青春』なんて失かった人。
次に備えて待機中。

今は趣味でプログラミングをして
生活しています。