老夫婦が統合失調症の娘を殺害した、という事件は、どうすれば防げたか

主に、

この事件について、

どうすれば、この 事件 を防げたか

について書きます。


1. 件の被害者の状態悪化は、少なくとも服薬管理を徹底し切れてなかった事にある

まずこれは、過去、高校生だった頃に統合失調症を発症し、10 年ぐらいかけて今では統合失調症に関してだけほぼ寛解状態になった、という僕の立場からの意見ですが、件の事件の被害者である女性の病状が悪化したのは、

家庭内での 服薬管理 が徹底されていなかった

という事にあると思います。

と言うのも、上記の記事の中に、被害者の女性が医療保護入院措置となった際に、

わずか1カ月で「外泊しても問題ない」と判断され、退院となった。

と述べられている事から、少なくとも、

  • 入院を行ない、『服薬管理が徹底されている状態』では、症状は有る程度落ちついていた

と判断できます。

また、この被害者の方が最初に 精神症状 を現した30 年ぐらい前の当時には、 精神疾患向けの抗精神薬 自体が皆無だった可能性は高いにしろ、事件が起きた2015 年時点においては、 薬物療法 を行なうに足る 抗精神薬 は日本では普及しているので、その点で言えば、この 2015 年に起きた事件は、

家庭内での服薬管理の不徹底が、被害者の状態悪化を招き、> それが巡り巡って、老夫婦を追い詰めるに至った

と、僕は思います。

2. [統合失調症 は 抗精神薬 での完治は難しいが、少なくとも薬が合えば、病状は良くなる]

まあ、僕の場合、生まれた時代と両親の理解が良く、運が良かっただけなのかもしれませんが、 統合失調症 を患い、ある程度正気を取り戻した自分からすると、少なくとも件の事件は、

確実な服薬 と、 通院の徹底

という二つの要素がキチンと行なわれていたのであれば、実子への殺人という、そこまでの大事には至らなかったのではないか、と僕は思っています。

というのも、 統合失調症 に限らずですが、精神系の疾患は、それが器質 (脳機能そのものの問題) でない限り、 正しい服薬 で症状はある程度緩和できますし、また、症状の緩和が長く続けば、それだけ家族や配偶者への負担も少なくて済むはずなので、そういった点でいえば、件の事件の老夫婦は、長年の看病で消耗していたにしろ、

被害者の方に薬を正しく服薬させてなかった

という事柄が、自分達の首を自分達で締める、という状態になっていたのではないか、と思います。

ただまあ、件の被害者の方が病識が有ったのか無かったかは判りませんが、病識が無い人間への服薬を徹底するのは、やはりそれなりに困難であるのは確かなので、そう言った意味では、

治療を受けている患者の親族への支援

が足りてなかった、というのが、今回の事件へ繋がっているのは確かだろう、と思います。

3. 件の事件の老夫婦は、結局どうすれば良かったのか

まあこれについては何とも言えない面も有るのですが、僕としては正直、今回の議題の事件については、

いやそれ、(被害者となった患者への) 服薬と通院がキチンと行なえてないなら、(老夫婦が) 追い詰められて当然だろ

という気持ちが有ります。というのも、件の事件の被害者となった女性の病状は、最初に掲載した記事に、

医師からは「妄想型統合失調症」と診断され

と有ったので、少なくとも薬が効き易い陽性症状がメインの統合失調症で、かつ服薬である程度でコントロール可能な病状だったのではないか、と僕は思うし、また、入院措置の後、その担当医のドクターが、

1カ月で「外泊しても問題ない」と判断

という事から、やっぱり、薬でコントロール可能な範囲の 統合失調症 だったのではないか、と、僕は思います。

で、僕自身、統合失調症を患い、今もなお定型うつ病で療養中の身からすると、病識の有る無し関係なく、精神症状が出ている当人が、自分の意思で行動をコントロールするのなんで無理難題なので、やっぱりその辺りは、何がどうあれその患者の保護責任者が、なんとかして治療を受けさせ、症状を緩和させる方向に持っていかないと、当人の力だけではどうしようもない、という点を、この件の事件の老夫婦は、果たして本当の所で理解していたのか、という疑問点を僕は抱かざるを得ない、という印象を持っています。

以上

まあ、今回の事件みたく、精神症状が出ている患者への家族への負担が大きく、それに家族が耐えかねて、みたいな事件は、同情できる点も有るっちゃあ有るとは思いますが、その精神疾患を患っている患者本人からすれば、

患者本人の力だけではどうすることも出来ない事柄を理由に、命を奪われる

という理不尽極まりない事になるので、 統合失調症 を長患いし、また、現在も定型 うつ病 を治療している僕としては、老夫婦の行為にはまったく納得が行かないし、また、自分としてもこう言うことが行なわれたら、たまったもんじゃない、と思ってます。

ただ、そうとは言え、この老夫婦には、 精神疾患 を抱えた実子を支える余力や、 精神的な余裕 が残されていなかったというのは確かだろう、と思うし、また、こういった 精神疾患 を抱えたの 患者の家族 が、その患者に引き摺られる形で共倒れになる、という事柄を防ぐための仕組みや、あるいは支援が足りていない社会の現状、というのが、件の事件の遠縁となっているのは否定できないので、そう言った意味では、件の事件は、

精神医療を受ける家族を社会全体で支える仕組みが弱い

という事が、老夫婦へのしわ寄せとなり、結果として、殺人という重大な事件となった、というのは言えるかと思います。ただまあ、僕としては全然納得行かないですけどね。患者本人がどうしようもない事を理由に、命を害されてるんで。


という事で、件の、

についてのブログ記事は以上です。はい。

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