『真に非中央集権的なインターネット』は実現可能か

読了まで:約1分


例の npm 事件の関連記事をを読んでいた時に、

これ、npm とか Github にモノをホスティングしてなかったら、今頃どうなってたんだろう……?

と思ったんだけど、その際に、

ん、あれ、そう言えば、完全に非中央集権的なインターネットで実現可能なんけ?

とか思ったので、今回はその辺り書いてみる。

1. 真に非中央集権的なインターネットは実現可能か

これについてはっきり言うと、現時点で既に『技術的には可能』になってる。

例えば、通貨や信用取引、決済の云々だったら [[Bitcoin]] や [[Blockchain]] の関連技術、分散データストアなら [[IPFS]] や [[BitTorrent]] が既に有るし、また、 [[分散コンピューティング基盤]] としては、 [[Ehtereum]] なんかも既に動いてる実装が有るので、これらを上手く組み合わせてさえしまえば、

真に非中央集権的なインターネットは実現可能である

と言える、と個人的には思う。

2. では、何故『真に非中央集権的なインターネット』は未だ完成されていないか

これはまだ技術的には成熟していない、というのも有るんだろうけれど、最も現実的な問題は、

流行ってない

という事に尽きる。

いや、本当にこれはミもフタもない話なんだけど、幾ら優れた技術が有ろうとも、それが現実に広く使われるようにならなければ、物好きが知ってるゴイスーな技術で終わってしまうし、また、そもそもそれが認知されてなければ、使われようもない、っていう話になってしまう。

また、 [[Bitcoin]] 周りだと特にそうだと感じるんだけど、いかんせん、ああいうカネの成る樹みたいな技術は、山師やら詐欺師やら色々アレゲな人々でごった返すので、普通の人々が寄り付かない、というか、普通に寄り付くと、詐欺師に有り金スられて終り、みたいな感じになる。

なので、もし本当に『真に非中央集権的なインターネット』を実現したければ、そういう変なのを排除しつつ、かつ、それを使うと作業が捗るとか、或いは、それを使うと、色々楽しめる、みたいに持っていかないと、多分、流行らないだろうな、と思う。

3. 『真に非中央集権的なインターネット』は本当に実現可能か

最後の話のまとめ的なコトになるけれど、最初の命題である、

『真に非中央集権的なインターネット』は実現可能か

という質問には、

『技術的には』もう既に可能であるが、それを普及させるには、まだ困難が有る

という感じだろう、と、現時点の僕は思います。

以上

まーでもこれ、キャズムとか言うヤツを越えたら、一気に普及する気がしないでもないので、まあ、色々とモノを作ってみるのも良いかな、と思います。はい。

にゃるら(カラクリスタ)

『輝かしい青春』なんて失かった人。
次に備えて待機中。

今は趣味でプログラミングをして
生活しています。