とりあず僕の個人見解を雑にまとめてみます。
えーっと、なんか最近、揉め事ばかりに首突っ込んでる気がしないでもない、にゃるらコト岡村 直樹(27)です。 ぶっちゃけ自分でも、もうそろそろ自重しろと思わなくもないです。
で、今、 DigitalOcean の Ubuntu Instnace に、Vultr で作っていたリモート開発環境を移植していて、 コマンドの実行完了待ちでヒマなので、今回は、
- docomo, au, softbank 等の #通信の最適化 問題は、結局何が問題視されていたのか
というコトについて、個人的な見解を書いてみようと思います。
0. まず、高木浩光先生の事は、各位、割り引いて考えること
個人的には、ぶっちゃけ今回の騒動について、高木浩光先生の行動があまりにも全面戦争的なため、 かなり論点がボケちゃってる気がします。
なので、この場では、高木先生の主張に含まれる、
- 著作権侵害がどうのとか
- 通信の秘密がどうのとか
- あるいは、不毛な罵り合い
は、各位、差し引いた上で以降の見解を御読みください。
1. 今回問題となった、通信キャリアが行なっていた 『通信の最適化』問題は、結局、何が問題だったのか
えっと、まず、今回、問題となった、
- 通信キャリアが行なっていた 『通信の最適化』とは何か
っていうのを簡単におさらいすると、これは、
- docomo, au, Softbank と言った通信キャリアが、
- 自社のモバイル通信環境の通信量の逼迫を避けるために
- 画像や動画といったデータの不可逆圧縮を行なう場合がある
というヤツの事です。
まあ、こういう、
通信量を抑えるため の、 _ 画像などの不可逆圧縮システム_
については、モバイル版の Google Chrome だとか、あるいは モバイル版の Opera と言った、 モバイルブラウザによっては付属している機能で、こういう機能単体では、
(それが適用されるのが) 判ってた上でなら、問題とはならない 機能
です。
が、今回、何故その機能が問題となり、炎上したかっていうと、これは、
- _ 通信キャリア側の『通信の最適化』適用_ の _ 事前告知とその同意の取り付けが不十分だった_ こと
- また、それによって _ スマートフォンのゲームアプリなど_ で、 _ そのキャリア回線でのみ発生する不具合_ が起きてしまっていたこと
- さらに、 _ 高木先生が爆撃攻撃を行い出した影響で、色々な箇所で飛び火しだしたこと_
の三つが原因だと、個人的には思っています。
で、次。
2. 『通信の最適化』は善か悪か
えーっと、まず、僕は、
『通信の最適化』機能そのものについては、 一概に悪だとは言えない
という立場です。
というのも、通信キャリア側のインフラの都合上、無尽蔵にリソースが有るわけないですし、 また、通信量の抑制をしたい個人や、あるいは法人等にとっては、別に、 事前の理解さえ有れば 、 逆に有益な機能だと僕は思います。
しかしながら、その個人や法人等の通信インフラ利用者に有益な事柄で有っても、
それについての事前の十分な説明と、利用者の同意の取り付けが行なえていない状態
で、先に説明した『通信の最適化』はやっちゃイカンだろう、と僕は思っていて、 これは何故かっていうと、ぶっちゃけ
『通信の最適化』という実装そのもの
が、
Man-in-the-Middle 攻撃 (中間者攻撃) と 同じ様な手法 に ならざるを得ない
という事と、またそれによって、
- _ 通信キャリア_ が _ 事前の断り無くそれを行ない放題する_ と
- _ モバイル回線_ での _ 平文通信の信頼性が壊滅し_
- 最終的には、 _ みんな通信を暗号化するしかないじゃない! あなたも! わたしも!_ となってしまう
という状態に陥るためです。
まあ、これについては、
平文通信なんて信用せずに、みんな暗号化通信 (SSL/TLS) で通信しようぜ!
で済む話かもしれないんですが、もし仮に、
- この 暗号化通信 (SSL/TLS) 通信に、 『通信の最適化』をしたい!
とか通信キャリアが言いだしたりしちゃうと、それこそ、
暗号化通信 (SSL/TLS) に対する大規模な中間者攻撃 を、 通信キャリアが行なっている
というような、
な に そ れ……
という悪夢そのものになるので、まあそれ故に、
平文通信を通信キャリアそのものがいじるのは、けっこう筋悪だよね……
ってことなのかな、と個人的には思います。
※ 念の為言っておきますが、僕は 通信キャリアが SSL/TLS 通信に対して『通信の最適化』を行う という事は、
余程の事が無い限り有り得ない 、と考えています。
3. 以下、雑感。
もうこれ書きはじめて一時間立ちました。あれ?
で、今回の『通信の最適化』の問題は、まあ、最初から、きちんと、というか、デカデカと
ウチの回線では、『通信の最適化』という、データの非可逆圧縮がデフォルトでオンです!
みたいな感じで、
あ、そうなんですか。
という同意を取っていれば問題なかったのでは? とは思います。
ただこれ、技術者によっては既知の事柄らしい、とは小耳に挟んだんですが、 僕はこれ知らなかったですし、また、一般の利用者の方々にもほとんど知られておらず、 またそれについてのサポートもおざなりだった、っていうのが、
高木浩光先生が爆撃攻撃し始めた原因ではないか?
と思います。
で、あと、一部で言われているような、
- _ 著作権の同一性の侵害_ とか
- _ 通信の秘密の侵害_ とか
- あるいは、 _ 『たかが画質とか音質が落ちるだけだろ』_
というのは、その方面で話を進めていくと、なんか変な方向に話がズレていくんでね? と個人的には思います。 が、僕はあまりそっち方面の話は詳しくないし、どういう指摘が現状成されているのかはあまり良く分かってないので、 そのあたりの言及は避けたいと思います。すまんこ。
以上
ちなみに。実行完了待ちだったコマンドの実行は何時の間にやら終ってました。あ、あれ?
まー今回の問題は、僕個人としては、
- 事前の十分な通達なく、客の通信内容をいじって差し変えていた
っていうのが、皆が有る種の気持ち悪さを感じる要因だったのかなーなんて思ってます。
ただまあそれを差し置いても、高木先生の爆撃が突然かつ有る意味でちょっとアレだったので、 その辺りで個人攻撃とかあるいは不毛な罵り合いが生れてしまったのが、なんかなぁと思わないでもないです。
ただまあ、高木先生みたいに、原理主義的と言うか、今回の件のような、 通信の公平性について敏感なアンテナ貼っている人はカナリア的な意味では重要だと思います。 でもまあ個人攻撃は頂けないけど。
という事で今回の記事は以上です。
まあこれは僕の個人的見解ですので、論点ズレてるよ! とか、 あるいはそれ変だよ! など有りましたら、 心穏やかに 、 コメント欄などで教えていただけると幸いです。
いいか、 間違ってもフルスイングで斧とかイスなげるじゃないぞ!
というコトで本日はこれで終ります。まる