「ポルノ」や「ポルノ以外」で「犯罪的描写」はどこまで許容するべきか、という議題

主に、

を読んだ感想を書く。


まあ上記のリンク先の

の、

検証されない仮説によって法律、規制をつくるべきではない

は至極全うなので、それについては特に不満はないし、むしろ自民党にこういう真っ当なヒトが残っていた事のほうがビックリだった、というのは正直に申し上げておく。


んで、まあ今回の児童ポルノ規制法の改正案で、

  • この法案を用いた表現規制問題

は、ある種一区切りついたと思うのだけれども、これからの議題として、

「ポルノというファンタジー」はどこまで許容される/されないべきか

というが問題になってくる、と思ったので、その辺りを今のうちに書いておく。

1. 「ポルノ」は基本的にファンタジーである、という前提

で、話を進めます。

まず、僕が思うに、特に今回の法改正で議題にあがったような、

児童の性的な姿態を描いたコミックス

というのは、ぶっちゃけて言いますと、

_人人人人人人人人人人人_ >  すべてファンタジー  <  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

な訳です。

なんで ファンタジー か、って言ったら、基本的に我が国においては、

  • 性交同意年齢に達していない児童との性的接触 → 強姦罪

  • 性交同意年齢に達していはいるけれども18歳未満との性的接触 → 淫行条例 or 児童福祉法等で刑罰の対象

となっているため、現実にああいう事を行うか、あるいは記録したりするのならば、基本的には逮捕されるからです。っていうか普通にそれ性犯罪ですからね。

で、これからの表現規制、あるいはこういう創作ポルノ規制において問題となってくる、と思うのが、

「ポルノ」という「ファンタジー」で、どこまで「犯罪的な行為を描く事」を許容するか

という問題です。

2. そもそも我々は、「創作された作品」において、どこまで「犯罪行為を描く事」を許容しうるのか

で、先ほど、

「ポルノ」という「ファンタジー」で、どこまで「犯罪的な行為を描く事」を許容するか

というコトが、これからの問題となってくる、と書きましたが、そもそもの話、上記の命題は、別に「ポルノ」だけに限らず、

  1. 「創作物」という「作り話」の中で
  2. 「現実においては犯罪である行為」を「行っている描写」は
  3. _ どこまで許容する/しないのか_

という問題になってくると思うんですよね。

おそらく、「ポルノ」という文脈において、その内容を規制が云々、という動きが出る場合、間違いなく、

社会における犯罪的な性風俗表現をどこまで許容するか

と言う話になってくると思います。

しかしながら、上記問題から「ポルノ」という文脈を抜いてしまう、もしくは、抜いた上での議論が進むとなると、それは当然、

「実社会における犯罪行為を描く」という行為をどこまで許容するか

という話になりますし、これを突き詰めて行くと、例えば、

  1. _ ウルトラマン_ は怪獣とウルトラ星人との _ 殺し合いではないか_ とか
  2. _ 戦隊もの__ 仮面ライダー_ と言った特撮も、結局のところ _ 暴力の応酬ではないか_ とか
  3. あと、女児向けのプリキュアとかセーラームーンも、結局の所は _ 殴り合いではないか_

とか、そういうコトを考えざるを得なくなって来る、と思います。

で、さらに言えば、コトは児童向け作品だけにとどまらず、例えば、

  • 刑事ドラマでの殺人等の表現はどこまで許容するか

や、あるいは、

  1. _ 歌謡曲__ J-POP_ 等での _ 犯罪的行為を描写した作詞_ はどこまで許容するか
  2. オペラやバレエダンス等での _ 犯罪的行為の演出_ はどこまで許容されるのか
  3. さらに言えば、 _ 社会的告発のための犯罪行為の描写_ はどこまで許されるのか

と言った問題も孕んできます。

っていうか、ぶっちゃけオペラなんかは基本的に、

男と女の愛憎劇。 最後は誰か死ぬ

という話ばっかりですしね。

3. 「ポルノ上における犯罪描写」を許容しないのに「 ポルノ以外 での犯罪描写」を許容するコトは矛盾する事にならないか

で、僕として思うのは、

「ポルノ」における「犯罪的描写」

が、社会的に許容されないの、あるいは社会的に許容しない、という方針を示すのであれば、

ポルノ以外 」における「犯罪的描写」

も、当然の様に、

  1. 許容するか
  2. あるいは許容しないか

というコトになってくると思うし、仮に

  1. 「ポルノ」という文脈だけに対して規制を行い
  2. 「ポルノ以外」に規制を行わない、というのであれば
  3. それは _ 法の元の平等に反する_ のではないか?

と僕は思います。

というか、「ポルノ」だけに対してガッチガチに規制を課して、それ以外は規制しません、っていうのは、

「ポルノ」に対する法的な差別ではないか

と僕は思います。

4. 最後に、僕は「ポルノ」であれ「ポルノ以外」であれ、それが他者の権利や尊厳を傷つけるモノで無ければ、いかに醜悪な表現であろうとも「許容する」というのが近代国家における「表現の自由」ではないか、と思います。

というコトで話を〆ようと思いますが、僕は基本的に、

  1. 「ポルノ」であれ「ポルノ以外」であれ
  2. それが、 _ 具体的_ に 他者の権利や尊厳を傷つけるモノで無ければ、
  3. いかに醜悪かつ愚劣な表現であろうとも「許容する」という立場を取るのが
  4. 「近代国家」における「表現の自由」ではないか

と思ってます。

で、僕としてはこの手の、 いわゆる表現規制問題 については、

  1. コミックス
  2. アニメーション
  3. ゲーム

だけ に _ 焦点が行き過ぎている_ と思っていて、こういう娯楽作品から表現規制がなし崩し的に始まると、そこを切り口にして _ 色々な自由が無くなって行き_ 、最終的には _ 政治的な内容すら規制される_ のではないか、と感じています。

あと、

地獄への道は善意で舗装されている

という諺があるように、こういった、特定の分野の人々の口表現を噤ませるような規制というのは、最終的には、

統制監視社会によるディストピア

を招くのではないか、と僕は思ってます。


という訳で今日、

を読んで考えてた事は以上のような感じになります。

つーか本当長いんで最後に今北産業しておくと、

  1. 「ポルノ」であれ「ポルノ以外」であれ
  2. その「創作物」における「犯罪描写を許容」する範囲は
  3. _ 具体的に_ 他者の尊厳や権利を損なわない限り、 _ 最大限許容すべきである_

というのが僕の結論です。まあ色々言ってはいますが、結論としてそれ以上でもそれ以下でもない感じです。

というコトで今回の記事は以上で終わりたいと思います。

お疲れ様でした。まる。

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