概要: あくまで僕の持論です。
なんか、はてブとかで、
Gunosy が絶対つぶれるたった一つの理由
というタイトルの記事が人気となっているのですが、そもそも Gunosy に限らず、大体のスタートアップやベンチャー企業、あるいは普通の大企業がつぶれる理由は、 たった三つしかない 、と思ってるので、今日はその辺り書きます。
理由 1: 資本政策に失敗する
まあ、これ、詳しいところは、
を読めで FA なんですが、大抵というか、特にスタートアップとか、ベンチャー企業だと、
- 資本政策を間違う is 死を招く
という感じらしいのです。
まあ、例えば、借金とかしてクビが回らなくなったり、あるいは、増資を受ける対象を間違えて、経営やコアバリューに口出しされて、思うように運営ができなくなったりで、あばばばばばば、という感じの話です。
ま、Gunosy の場合、赤字の規模的に、ちょっと金使い過ぎじゃね? と、思わないでもないですが、それ以外にも重要なコトが抜け落ちてるんじゃ、と僕は思ってるので、その辺りについては最後の方で書きます。
理由 2: そもそもそんな市場なんて無かった
ま、これは上記の資本政策の失敗の話にも繋がるコトが多い話ですが、そもそも話として、
ここはブルーオーシャンだ!
と思っていた市場が、実はただの過疎地だったとか、あるいは無人島だった、という話ですね。
まあ Gunosy の場合、僕らみたいな情報オタクというか、RSS/Atom Feed を何千件と講読しているような(何百件じゃないよ)、そういう情報流し読みしまくりな層に取ってはかなり受けがよろしかったんじゃないかと思います。
が、なんだ、そういう Feed を何千件も講読してるっていう層なんて、そんなには厚くないし、かつそういう層は色々と鍛え上げられていて、広告とか見向きもしない、という場合が多いと思うので、そういった意味では、Gunosy は狭い市場の割には金を喰う事業展開をしていたのかな、と思います。
理由 3: 核となる理念=コアバリュー=マントラ を見失う
で、これが僕が Gunosy がオワコンと成りうる最大の理由だと思っている項目ですが、僕は、最近の Gunosy のアプリのごたごたを見ている限りでは、
えー、そもそも君たち、何をしたかったのよ?
という感想しか出てきません。
まあ Gunosy が危機というか、迷走している原因というのが、僕が思う限りでは、今日上げた先に上げた二つの理由と、あとこのセクションの、
- 核となる理念=コアバリュー=マントラ を見失う
が原因だと思ってます。
で、僕は思うんですが、今の Gunosy の迷走加減から見ると、どうにも、
- 核となる理念=コアバリュー=マントラ
を見失ってるんじゃないの? と思わざるを得ません。
というのも中途半端なんですよ。iPhone のアプリの改変で顰蹙を買ったり、あるいは、大衆路線に舵をきり直すにしても、ただの SmartNEWS の後追いじゃねぇの? みたいな点にしても。
で、僕は今、SmartNEWS も Gunosy も、アプリは一切使ってなくて、SmartNEWS に関しては、前身の Crowsnest の Feed を、Gunosy に関しては、 gunosy-rss を自前で deploy して使ってますが、僕らみたいな Web Feed Junky に取っては、アプリを立ち上げるのなんでクソめんどうなんですよ。ぶっちゃけ、自分の使い慣れた RSS/Atom Reader で読みたいワケですよ、そういうニュース系の Feed っていうのは。
で、そういった点では、Gunosy も SmartNEWS もどっちもオワコンだとは僕は思ってますが、まあなんだろう、Gunosy の迷走加減に関しては、本当に、
結局、Gunosy という会社は何がしたかったのか?
と言う、根本の所を僕は感じ取れなくなっているので、その辺りなんとかしないと、何しても無駄だと思います。っていうかつぶれて終わりだと思うよ。今のままだと。
と言う事で以上です
僕としては、Gunosy も SmartNEWS もがんばってほしい所なんですが、どちらも情報のキュレーション力としては、似たり寄ったりですし、また、我らが B 級グルメ的カンパニー、
の、
の人力キュレーションに勝ててないよね、と思うので、その辺りの加減からいうと、まあどっちも、結局ははてブとか使ってない人向けなのかな、と思わないでもないです。
っていうか、頼むから SmartNEWS や Gunosy は RSS/Atom Feed を吐いてほしいです。いちいちアプリとか立ち上げてニュースとか見ないっつーの。
で、ココから先は本題と関係ない話ですが、確か @drikin さんが、ご自身の運営する PodCast、
で、以前、なんか iPad とかのタブレットを使わなくなってきたとか、あるいは、一部の Geek たちの間に、PC への回帰が見られるんじゃないか、みいたな話をしていた、と記憶していまして、そういった視点から言えば、僕も最近は PC への回帰が見られるのも確かです。
というのも、僕は最近 iPhone とか iPad を触ってすらいませんし、また iPad に関して言えば、この前、完全にバッテリーが切れるまで充電せずにほったらかしていたので、まあ、僕も含め、Geek な人たちに取っては、スマートフォンとかタブレットも、徐々にオワコン化し始めてるのかなーなんて思ったりもします。
で、そういった意味合いでは、やっと大衆化したスマートフォンやタブレット市場、というのは、まあある程度の魅力はあるんでしょうけれど、まあ実際にはかなりのレッドオーシャンだとは思うので、そういった市場で生き残るのは、そうとう厳しい、というのが僕の見立てです。
まあなので、今更にスマートフォン対応だ! とかあるいはタブレット対応だ! という話をし出すのは、まあはっきり言って、遅すぎわー、それ、遅すぎるわー、とミサワっぽく言っておきます。
はい、と言う事で本日の記事は以上です。
つーかなんで僕は NEET なのにこんなに起業周りについて詳しいんだ? って思わなくもないですが、一応これは、一時期起業関連の本を読みあさってた頃の杵柄ですね。
で、あとはまあ、今の僕の体調としては、そんなにはよろしくないのですが、一応、もう少し元気が出てきて、プログラミングとかバリバリできるようになって、っていう感じになれば、起業するのも選択肢としてはアリかなーと密かに思っています。が、いかんせん数字の分析とか出来ない(というか計算力がスゲー低い)ので、まあこの辺り数字に強いパートナーとかいないと厳しそうですけど。
んで、やっぱり起業とか、あるいはスタートアップに関して言えば、僕が一番重要だと思っているのは、
- 核となる理念=コアバリュー=マントラ
だと思っていて、これを見失わない限り、まあ事業に失敗して、会社が潰れたとしても、次につなげられる、大切な経験は得られるんじゃないかなーと思ってます。
で、逆に、この、
- 核となる理念=コアバリュー=マントラ
を見失ってしまえば、いくら順調に事業が進んだとしても、その会社は単なる中小企業で終わるか、あるいは大企業となっても大企業病でイノベーションが死に、最終的には会社が死ぬ、という運命をたどる事となるのではないか、と僕は思います。
と言うコトで、以上で記事を終わりたいと思います。お疲れさまでした。まる。