久しぶりにこの手のネタを書きます。
はじめに
先の参議院選挙では、 一部の表現規制反対派の議員先生方が当選した一方で、 多くの規制反対派の議員先生方が落選しました。
そして厄介なことに、表現規制はおろか、改憲によって、 基本的人権まで奪おうとしている自民党が多数派となりました。
このため、話の流れつく先によっては、日本という国が、 表現の自由はおろか、基本的人権すら保障されないという、 先進国にあるまじき姿になる可能性すらあります。
そして、それらの方向へ話が流れていかないようにするには、 私たち有権者が、国会議員の先生方に向けて、 働きかけて行かなければならない訳ですが、 さすがにしょっぱなから議員先生方へ陳情へ行きましょう! なんてちょっとさすがに無理だろソレ! という話なので、 今日は、
- 表現規制問題等についてコミットしたいけど、どうしたらいいの?
という方々に向けて、昔からこの問題に関心を持ってきた、 僕なりのアドバイスを書きたいと思います。
表現規制問題において、私たちができること
1. 表現規制問題に取り組む最前線へ補給=資金援助をする
まず、最初に言っておかねばならないのは、 表現規制推進派の方たちは、
お金をもらって仕事として そういう活動に取り組んでいます。
その一方で、表現規制に反対する団体や個人というのは、
自ら自腹を切って 表現規制反対活動を行っています。
そのため、当たり前の話ではありますが、 表現規制反対派は、表現規制推進派に比べ、 明らかに金銭的体力がありません。
また、議員先生方へ陳情を行っているような、 積極的に反対活動を行っている方々は、 平日に仕事を休み、また陳情先への交通費も自己負担しつつ、 議員先生方への陳情を行っています。
このため、表現規制問題の最前線に立っているひとほど、 金銭的に疲弊する傾向にあり、 これが最前線に立つ方々への大きな負担となっています。
そしてこの問題に最近関心を持った、 あるいは以前から関心を持っているけれども、 積極的にこの問題に取り組むやり方がわからない、 という方は、一番のはじめに、
最前線へ、寄付による資金提供を行う
ということから始めるといいのではないか、と思います。
なお、寄付による資金援助先としては、 勉強会や陳情活動の実績がある、 下記の三つの団体が好ましいのではないかと思います。
うぐいすリボン MIAU : 公式サイト コンテンツ文化研究会 / Institute of Contents Culture
2. ネットにたむろする、口だけの過激派にはならない
非常に残念なことではあるのですが、 表現規制問題において、表現規制反対という意思を持ちながら、 表現規制反対! という名目を元に、
- 規制推進派の誹謗中傷を行って満足する
- 推進派の議員先生方へ非常に迷惑な行為をする
- 最前線にたつ方々の背中を撃つような真似をする
- 内ゲバをする
というような行為が、 ネット上でよく見かけられます 。
というか、 僕が 2ch のとあるスレッド(大谷スレ)を見ていた時からそうなのですが、 表現規制反対派が周りに理解されない最大の原因として、 上記のような、
- 自分では何もせず
- 口を出すだけは出して
- あげく最前線の足を引っ張る
- 無能な味方
になってる方々が残念ながら多々います。
僕が経験した 5〜6 年前では、こういう方々は主に 2ch であるとか、 あるいは mixi のコミュニティで見かけていましたが、 今は Twitter であるとか、 あるいは Togetter あたりでこういう光景が時々見られます。
そして、こういう 無能な味方 になる、ということは、 表現規制問題において、
- 表現規制反対派へ偏見を招き
- 最前線の現場に立つ方々を疲弊させ
- 最悪の結果を招く手助けとなる
ことですので、決して、
上記のような口だけの表現規制反対過激派にはならない
ように、各位心がけましょう。
そしてこの口だけの過激派にならないようにするためには、
- ネット上の表現規制反対派コミュニティに過度に入り浸らない
- 規制推進派の誹謗中傷を行わない
- 常に紳士 or 淑女的行動を心がける
ということを心がけることが有効ではないか、と僕は思います。
3. 表現規制問題の勉強会等に参加する
僕の場合、自身の体調や、 あるいは住んでいる地域的な問題もあり、 この手の勉強会にはまったく参加できていないのですが、 表現規制問題や、その他関連問題について、 都会の方では勉強会等が開かれていることがあります。
そのため、このような勉強会に参加することは、
等を知るために、大変有益だと思います。
ただ、今のところこのような勉強会は、 開催地が都会に偏っており、また僕のように地方に住んでいると、 参加するための金銭的負担が大きい場合もありますが、 もし、自分の行動可能な範囲でこのような勉強会が開催される、 と知った場合には、実際に参加してみるのも一つの手ではないかと思います。
4. 上級編: 議員先生方へ個人献金付き陳情のお手紙を書く
最後に上級編となりますが、表現規制問題において、 在宅でもできることとして、
- 議員先生方へ個人献金付きの陳情のお手紙を書く
ということを行うことを提案したいと思います。
恥ずかしながら僕は実際にはこれが行えていないのですが、 議員先生方にとって、有権者からのお手紙というのは、 大変ありがたい反面、内容によっては自身の真価を問われる、 大変怖いものである、と僕は思います。
というのも、仮にも国民の支持を得て議員になった方が、 有権者からの手紙をないがしろにする、ましてや、 献金を行ってまで陳情してきた手紙の内容を邪険にすることは、 自ら国民の声に耳を塞ぎ、国民へ背を向ける行為であるので、 議員先生方にとっては、どのような内容であれ、 慎重かつ丁寧に扱わざるを得ません。
そのため、手紙 + 献金による陳情というのは、 数が多くなればなるほど、議員先生方への圧力として働き、 無視できない民意となるので、このようなお手紙というのは、 有権者が直接、議員先生方へ訴えかける、 非常に有効な手段だと僕は思います。
以上です。最後に
手前味噌ではありますが、以上が僕の考えた、 表現規制問題へ取り組みたい、という方へのアドバイスです。
正直に白状しますと、僕は現在心療内科に通ってる身であり、 かつ自分でやり方をわかっていながら、 自分では活動できていない身ではありますが、 もしどなたかが、この記事を読むことによって、 小さな活動の芽を芽生えさせることができたら、 それはとってもうれしいなって思います。
また、最後に釘をさしておきたいことではありますが、 表現規制問題だけに限らず、なんらかの脱原発や TPP の問題等、 何からの社会問題に関わりたい、と考えているのであれば、
口だけの過激派
にはならないよう、常に心がける必要があります。
脱原発の問題でも見受けられることですが、 この 口だけの過激派 がはびこった場合、 その他の穏健な反対派までもが口だけの過激派と同類と見なされ、 反対活動への理解を得られず、また一人、また一人と、 反対派から距離をおく人が増える結果となります。
また実際に僕も、表現規制問題においては、 2ch 等で行われる誹謗中傷や内ゲバ、 あるいは先に述べたような口だけの過激派に嫌気がさし、 自分からこの手の問題に距離を置くようになりました。
なので、もしこの記事を読んだあなたが、 表現規制問題へコミットしたい! と考えているならば、 どうか 口だけの過激派 にならなよう、 十分心がけていただけたらな、と思います。
ということで以上で今日の記事を終えたいと思います。
先にも述べた通り、僕は表現規制問題云々よりも、 まずは自分の生活で精一杯なので、 こういう啓蒙記事を書くぐらいしかできませんが、 もしこの記事がなんからの助けになるのであれば、 それは幸いである、と思います。
以上一筆失礼しました。
岡村 直樹 ( @nyarla )