前々から書こうと思っていたので書く。
これからのビジネスに置いて志すべきコト
- プレイヤーではなくプラットフォーマーになれ
- 商品やサービス等ではなく、体験を売れ
- 代用の効かない唯一の存在になれ
1. プレイヤーではなくプラットフォーマーになれ
例えば iOS(iPhone や iPad)で言うならば、 iOS 用のアプリを作って稼ぐ、というその市場のプレイヤー=参加者になるより、 iOS 機器そのものを作る Apple の様な存在になれ、というコト。
ぶっちゃけた話、iOS 市場や Android 市場を見れば分かるけど、 iOS 市場なんて Apple のさじ加減一つで栄えるも滅ぶも自由自在だし、 Android 市場はもうなにがなんだか分からないカオスで、 市場に参加しても対して儲からない、という状況にある。
他の例を上げるならば、例えば掲示板市場では、 日本の場合だと 2ch.net が一番栄えていて、アレがなんで栄えたか、 というコトを考えると、それは 2ch.net が、 プラットフォームとして機能しているからだ、と僕は思う。
まあ 2ch.net は色々ブラックな面があるし、 運営管理もいい加減でレガシーなシステムを引きずっていて、 日本最大の掲示板群が、あんな様で良いの? とか思うんだけれども、 それでもプラットフォームとして人を惹き付けている以上、 それはビジネスとして強力である、と思う。
2. 商品やサービス等ではなく、体験を売れ
これは例を上げるなら、オンライン靴屋のザッポスが代表に上げられるけど、 ザッポスが、なんで Amazon に買収されるまでに至り、オンライン靴屋として大成功をおさめているかというと、 それは、ザッポスが、 靴を売る 、というビジネスではなく、 すぐれた顧客体験を売る 、 ということに注力しているからだ、と思う。
その辺り、
http://www.amazon.co.jp/gp/product/447801373X顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか
という本が詳しいんだけど、なぜザッポスが優れた顧客体験を生み出せているか、 というと、それは、
- コアバリュー=核となる理念=マントラ
がしっかり定義されていて、かつ従業員全員に浸透しており、 さらに、自社の社風に合わない人は入社をお断りする、 というのを徹底して行っているから。
まあその辺り上記本を読めば分かるので、一回買っとくといいよと思う。
んで、この
商品やサービスを売るのではなく、体験を売れ
というのは、さっき例に上げた 2ch.net でも同じことが起きていると僕は思っていて、 2ch.net が栄えた理由の一つとして、2ch.net の住人が、 2ch.net での体験を心地よく思っているから、2ch.net は未だに寂れないのではないか、と僕は思ってる。
逆に言えば、2ch.net での体験が、不快なモノだけになったとき、 2ch.net は他の掲示板に取って代わられるだろう、と僕は思う。
3. 代用の効かない唯一の存在になれ
はっきり言うけど、日本、いや世界で繁栄を極めている事業なり、というのは、 大抵の場合に置いて、そのサービスが代替が効かないモノになっている、 というコトは言えると思う。
例えば Google が栄えているのは、Google の検索技術が、他の競合各社よりかなり優れているからだし、 Apple があそこまで繁栄したのは、Apple の製品が Apple 製品以外では代用が効かない、 と感じている人が多いからだし、さらに言えば Amazon Web Service が良くベンチャーとかに使われているのも、 Amazon Web Service が、他の競合と比べ、安価にスケールさせることができるからだ、 というコトが言えると思う。
で、この代用の効かない唯一になれ、というのは、特にモノ作りにおいて重要なファクターで、 この部品はこの会社にしか作れない、とか、あるいはこの技術はあそこにしか扱えない、 というようなモノを持っていて、かつそれを常に必要とされている状況がある限りは、 その製造事業はかなり強い、と言えるのではないかと思う。
ただ一つ言っておくと、どんなに優れた唯一を持っていたとしても、 それに慢心して技術革新を怠れば、競争各社に追い抜かれるわけだし、 またその唯一の技術にしたって、技術革新等で需要がなくなってしまえば、 それはもう必要となれない、使い道のない技術、というコトになってします。
まあそういった意味では、慢心とか油断とか大敵なんだけど、 あらゆるビジネスにおいて、代用の効かない唯一を作り出し、 かつその状況を維持するために革新を続ける、というのが、 一番のビジネスモデルじゃないかな、と僕は思う。
以上
とりあえず僕が考えているビジネスのあり方、というのはこんな感じ。
まあ僕もこういうのは初めて書き出したんだけど、 結構しっかり考えられたなーという印象。 ま、多分この辺りのコトは、他の人も考えついてると思うけど。
とりあえず今日の思索は以上。