ビックブラザーは一人じゃない

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前に、

  • [[Google の​プライバシーポリシー云々に​ついて​ /post/51791434659]]

と​いう​記事を​書いて、​ Google が​個人情報を​統合するとか、​ あるいは​それに​関する​云々に​ついて​書いたけど、​ どうにも​すっきりしないので、​今日と​いうか​今​寝る​前だけど、​ とりあえず​僕が​考えている​コトを​まとめてみる。

ビックブラザーは​昔から​警告されてきた

最近の​ Google の​新プライバシーポリシーが​云々、と​いう​話では、​ Google が、​ 「あなた」 の​行動を​監視します、と​いう​内容だった。

それに​対して、​個人情報流出の​恐れとか、​あるいは、​ 一ネット企業が、​個人の​趣味や​嗜好から​始まって、​ ネット上での​行動、​さらには​携帯電話の​個人情報まで、​ 一括に​管理すると​いう、​ビックブラザーも​真っ青な、​ 超個人監視、になるのではないか、と​いう​懸念も​生まれた。

しかし、だ。

今回の​ Google の​プライバシーポリシー改訂を​機に、​ これらの​問題を​騒ぐのは、​ 何を​今更 、と​いう​印象しか​受けない。

僕は​自分が​生まれる​前の​小説とかは​興味を​持った​コトが​なくて、

ビックブラザー なる​概念が​いつ生まれた​とか、

あるいは、​それを​誰が​提唱したとか​知らないんだけど、​ Apple の​昔の​テレビ広告で、​IBM を​ビックブラザーに​見立てて、​ Apple は​それを​打ち破る​革命者だ、と​いう​感じの​やつが​有った。

と​いう​ことは​その​テレビ広告が​出来た​頃には、

ビックブラザー なる​概念は​有ったように​思う。

要するに、だ。

今回、​Google が​プライバシーポリシー改訂に​よって、​ ある​種の​ ビックブラザー に​なる、と​いう​コトが、​今回の​問題だと​思うけど、

ビックブラザーの​出現 は、​過去から​フィクションなりで​警告されていて、

今回の​問題は、​ それが​現実の​モノに​なったに​すぎない

つまる​ところ​僕は、​ ビックブラザーの​出現が、​何十年も​過去から​警告されていた 、​ と​いう​点に​おいて、​ それが​現実と​なり、​それに​対し慌て​ふためく​ 、​ と​いう​コトに​対して、​ 何を​今更 、と​いう​感想を​抱いているのだと​思う。

ビックブラザーは​ Google だけじゃない

で、​今回の​ Google の​プライバシーポリシーに​対して、​ことさら​脅威感を​抱き、​ Google を​排除しよう、と​いう​動きが​ 2ch かなんかで​起きていて、

脱 Google 総合 と​いう​スレで、​ _ Google 徹底排除_

みたいな​方​法が​掲載されているんだけど、​僕は​あれ、

完全な​無駄

だと​思う。

なんでかって​言うと、​はっきりいって、

ビックブラザーに​なる​企業は、​Google だけではない

から。

ビックブラザー 的に​個人情報を​何から​何まで​握ってるって​意味で​危険な​企業、

あるいは​サービスの​内、​僕が​思いつく​範囲では、

  1. Facebook (濃密な​個人情報、​身辺情報を​把握)
  2. mixi (同上。​日本に​つよい​)
  3. Twitter (つぶやきから、​個人の​嗜好から​行動まで​把握)
  4. foursquare (チェックイン情報から、​その​日の​個人の​行動を​把握)
  5. ロケタッチ (同上。​元 Livedoor、​現 NHN Japan の​サービス)
  6. Dropbox (個人に​帰属する​ファイルを​把握)
  7. Apple (音楽や​アプリ環境を​支配、​そこから​情報を​得ている​)
  8. Microsoft (Hotmail 等、​Live 系サービスで​情報を​把握)

と​いう​感じ。

無論 Google も​含め、​これらの​企業が​必ずしも​邪悪な​支配者に​なるかと​いうと、​ それは​そうではない、と​言えるけど、​今の​ Web の​時代に​おいて、

圧倒的な​ネット上での​シェアを​誇る​サービス は、

多かれ少なかれ ビックブラザー的に​なる と​言えるのではないか、​ と​思う。

さらに​言うと、​最初に​想定された​ ビックブラザー 、と​いうのは、​ おそらくは​独裁者の​コトのは​ずで、​そういう​政治、​行政、​司法、​警察的な​意味では、

国が​個人情報を​統合して​扱えば、​それは​ビックブラザーと​なる​ と​言えるわけで、

そういった​意味では、​ ビックブラザーから​逃れる​方​法ななく 、​ 有ったとしても​それは​相当の​困難を​伴うと​思う。

今後の​課題は、​ビックブラザーと​どう​共存するか

僕が​思うに、​ 僕らは​ビックブラザー的存在から​逃れ得る​ことは​なく

いかにして​彼らと​共存し、​彼らが​邪悪に​なるのを​防ぐか 、

と​いう​事を​考えて​行かなければ​成らないんじゃないかな、と​思う。

前の​記事でも​書いたけど、​個人情報が​統合的に​扱われる​ことに​よって、​ その​扱う​機関が​ビックブラザー的に​なる、って​いうのは、​ 別に​ Google だけじゃないし、​Facebook や​ Twitter と​言った​ SNS、​ あるいは​国家機関も​それに​該当するわけで、​ それらと​どう​つき合って​行くか、と​いうのが、​ 今後​必要に​なるリテラシーじゃなかろうか、と​思う。

あと、​もう​一つ​ネットを​使う点で​重要なのは、

ネットには、​「匿名性」なんて​全く​ない

と​自覚して​行動する​ことだと​思う。

は​っきり​言うけど、​通信キャリアは、​「あなた」の​通信情報を​ すべて​ 握ってるし、​ 「あなた」が​アクセスした​ Web サイトも、​「あなた」の​サイト上での​行動を、

すべて​ 把握する​ことが​可能なわけで、​そういった​意味では、

ネットには、​匿名で​居られる​場所なんてない。

それが​分かっていれば、​自ずと​ どの​情報を​流すか、​あるいは​流さざるべきか 、​ と​いうのは、​把握できるんじゃないかな、と​思う。

なんか​饒舌に​語ってしまいましたが、​僕が​思ってる​コトは​こんな​感じ。

それでは。​おやすみなさい。​(-o-)°

#FIXME

にゃるら(カラクリスタ)

『輝かしい青春』なんて失かった人。
次に備えて待機中。

今は趣味でプログラミングをして
生活しています。