概要: Ubuntu 10.10 で NFS 共有フォルダ autofs を使って自動マウントする
0. 準備
サーバ側
NFS 共有フォルダを提供するサーバ側で、今回 NFS をマウントしたいクライアントに対して、 共有の許可をしておく。でないとクライアントでマウントできない。
クライアント側
まず、普通に NFS を使えるようにしておく。
Ubuntu 10.10 では NFS はデフォルトではインストールされていないので、
$ sudo apt-get install nfs-common
して nfs をインストールする。
次に今回は、autofs
を使って自動マウントするので、autofs
もインストールしておく。
$ sudo apt-get install autofs
1. autofs の設定
まず、最初にマウントしたい NFS 共有フォルダの設定をする。
僕の場合、マウントしたい NFS 共有フォルダは QNAP 上にあるので、
とりあえず、設定ファイル名を/etc/auto.qnap
とした。
で、この/etc/auto.qnap
に以下のような設定を書く。
share -fstype=nfs 192.168.11.13:/share/share backup -fstype=nfs 192.168.11.13:/share/backup windows -fstype=nfs 192.168.11.13:/share/windows USBDisk1 -fstype=nfs 192.168.11.13:/share/USBDisk1
この設定の、一番左側は、実際にマウントするディレクトリで、
次の-fstype=nfs
はどういうファイルシステムを使うかを指定している。
で、最後の192.168.11.13:/share/share
等は、どの共有フォルダをマウントするか、
を指定している。
で、設定ファイルが書けたら、次にautofs
の親設定ファイル、
/etc/auto.master
を編集する。
親設定ファイルは Ubuntu にインストールしたデフォルトだと、
code:_
#
Sample auto.master file
This is an automounter map and it has the following format
key -mount-options-separated-by-comma location
For details of the format look at autofs(5).
#
/misc /etc/auto.misc
#
NOTE: mounts done from a hosts map will be mounted with the
"nosuid" and "nodev" options unless the "suid" and "dev"
options are explicitly given.
#
/net -hosts
#
Include central master map if it can be found using
nsswitch sources.
#
Note that if there are entries for /net or /misc (as
above) in the included master map any keys that are the
same will not be seen as the first read key seen takes
precedence.
#
+auto.master
という感じになっているが、この設定ファイルの一番最後、+auto.master
の設定は、
どういうわけかは知らないけど、エラーになるらしいので、
# +auto.master
という感じでコメントアウトしておく。
それで次に、先程設定した/etc/auto.qnap
を読み込むように、
/etc/auto.master
を編集する。
僕の場合、こういう設定になった。
/media/QNAP /etc/auto.qnap
ちなみに、この設定では、
/media/QNAP/ share/ -> 192.168.11.13:/share/share/ backup/ -> 192.168.11.13:/share/backup/ windows/ -> 192.168.11.13:/share/windows/ USBDisk1/ -> 192.168.11.13:/share/USBDisk1/
という感じで NFS 共有フォルダがマウントされる。
で、設定が終わったら、
$ sudo service autofs restart
して、autofs
を再起動する。この際なんらかのエラーがある場合には、
/var/log/syslog
等にエラーが記載されるので、一応チェックしておくと良い。
2. マウントポイントとなるディレクトリの作成
以上でautofs
の設定は終わりだが、上記だけでは自動マウントはされれない。
自動マウントを行う場合には、マウントポイントとなるディレクトリが作成されている必要がある。
それで僕の場合には、
$ sudo mkdir -p /media/QNAP/share $ sudo mkdir -p /media/QNAP/backup $ sudo mkdir -p /media/QNAP/windows $ sudo mkdir -p /media/QNAP/USBDisk1
という感じでマウントポイントとなるディレクトリを作成した。
で、ディレクトリが作成されると、今までの設定に問題がなければ、 自動的に設定したディレクトリがマウントされる。
4. 以上
というわけで、以上が Ubuntu 10.10 で NFS 共有フォルダを、autofs
を使って自動マウントする方法でした。
ああこの方法にたどり着くまでかなりぐぐりまくりだったんだけど、 なんとか成功までたどり着いた次第。
あと、今回自動マウントしたのは、QNAP TS-210 の共有フォルダで、 QNAP TS-210 については、また別の記事で取り上げたいと思います。
つーわけで、以上が Ubuntu 10.10 でautofs
使って NFS 共有フォルダを自動マウントする方法の解説でした。