言及 (2010-04-24)

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他人にはオープンだ BSD だと「オープン路線」を要求するのに、 (実際 Apple の製品は数多くのオープンソースプロジェクトで構成されています。) 自分は、開発者の囲い込みで「クローズド路線」を追求しています。 そんなにクローズドでやりたいのなら、MeCab なんて使わないで自社開発すればいいのに。 技術力不足の部分をオープンソースで補い、それ以外は厳しい審査ってのはムシが良すぎます。

この辺り読んで確信したんだけど、Apple という企業は Google 風に言うのであれば、 Evil な企業である、と言えると思う。

要するに Apple は自分達に都合のいいことしか追求しない企業 なんだと。

まあ 営利企業であれば多かれ少なかれこういう傾向は持たざるを得ない ── そうで無ければ利益を出せない ── と思うんだけど、 みんなの利益を追求するために非営利で動くオープンソースプログラマにとっては大変醜い、 醜悪な行動として映るんじゃないかと思う。

まあ僕自身、どちらかといえばオープンソースプログラマ寄りの人間なので、 Apple のやったお色気アプリ大虐殺とか、AppStore の閉鎖的かつ排他的なアプリ審査、 とかについてはいい感情を持ってないんだけど、 これはもう Apple とかかわろうとする限りにおいては、覚悟しておくしかないんじゃないかと思う。

要するに Apple とかかわる以上は、Apple が evil な企業である、ということを認識した上でかかわる、 という風にすれば、Apple が暴虐を働いたとしても、被害を最小限に食い止められるんじゃないかと。

まあこれに比べて Google はかなりマシと言いたいところだけど、 Google は Google で自分達の決めた使命のためとか言いつつあらゆる反発に無頓着なので、 どっちもどっちという感じかな。

で、オープンソースプログラマが、営利企業から自分の Product を搾取されないようにするにはどうしたらいいか、 というと、 自分の Product に感染性のあるライセンスを採用し、改変等の成果を強制的に公開させる という手段をとるしかないと思う。 例えば自作のライブラリに GPL を採用するとか。まあ僕は GPL は感染するからあんまり好きじゃないし、 GPL を採用することは、ライブラリを使用するアプリケーションのライセンスを制限することになるから、 諸刃の剣かもしれないけど。あとたとえ GPL を採用したとしても、GPL のソース公開義務の範囲から漏れる利用、 たとえば Web Application とかではあんまり効果ないかもだけど。


なんか話が逸れちゃったけど、Apple と付き合うには、 Apple は Evil である 、 ということを自覚して付き合わねばならない、と思う。特に開発者はね。

だって、Apple はみんなのヒーローでも何でも無く、ただの営利企業なんだから。

#FIXME

にゃるら(カラクリスタ)

『輝かしい青春』なんて失かった人。
次に備えて待機中。

今は趣味でプログラミングをして
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