SRS

読了まで:約4分


とは?

  • 性別適合手術の事。Sex Reassignment Surgery の頭文字を取った言葉
  • 詳しくは Wikipedia を見ろ → 性別適合手術
  • なお、ここでは性別違和(MtX)の当事者である自分の視点で調べたことを書いてます

SRS は具体的に何をやっているのか

MtF(体は男性だが精神が女性)の造膣有りの場合、これは一言で言って、

(股間の)イチモツを解体してから 股座またぐら に大穴を開ける手術

と思えばおおよそ差し支えは無い。はっきり言って 痛く無いはずがない

また、手術の様子はグロに耐性が有るなら、YouTube にログインした状態で、

SRS 手術

で検索して実際の手術の動画を閲覧すれば、おおよその流れは分かる。 なお自分は音を消して閲覧していたが、感想としてはどんなにドクターの技量が高くとも、

イチモツを解体するよ!

という事をしているので、アレが痛くないハズが無い(二度目)

なお、SRS の中には造膣なしの見た目だけを整える手術もあるが、 こちらも股間を解体することには違いはないので、 どっちにしろ痛いのは痛い(三度目) と思われる。 が、リハビリはダイレーションが無いので楽そうではあるが。

SRS 前後の生活はどうなるか

まず SRS はカネさえ有れば誰でも受けられる……というと そんなハズは無く

女性として生活してやって行けるか? (実生活体験・Real Life Experience とも)

の確認と、

ホルモン療法を受けても身体的に耐えられるか?

の確認は必須である。というかコレを端折って手術を受けたりするのは、 マジで止めとけ としか言えない。

というのも MtF (身体的には男性だが精神的には女性)の場合、 女性としてやって行けるかどうかも分からない内に手術を受けたりすると、最悪の場合、

男性としても女性としても生活出来なくなって詰む

ということになりかないし、また SRS を受けた場合、 下記の様なリハビリや追加の医療を受ける必要があるため、 精神的にもある程度は安定していない状態での手術は止めとけ としか言えない。

また、実際にリハビリで行なわれる事は:

  • ダイレーション(造膣した膣が塞がらない様するリハビリ。結構辛い人は辛いらしい)
  • ホルモン療法(タマタマをもぐので、ホルモンが出る臓器が無くなる)

の二点で、特にダイレーションは人によってかなり辛いらしいので、その点も考慮しなければならない。 なお、実際に手術を受ける場合、術式の選択によっては股間の医療脱毛を受ける必要もあったりする(らしい)

SRS のデメリット

メリットよりもデメリットを先に書いた方が良いと思うのでそっちを先に書くと、 デメリットはおおよそ次の通り:

  • タマタマをもぐので、ホルモン療法を歳を取るまでは続けることとなり 金が掛かる
  • 造膣した膣が塞がるのを防ぐためのダイレーションというリハビリが 面倒(っぽく)かつ痛い
  • あと、手術をどこで受けるにしても カネが掛かる。タイへの医療旅行だと精神にも負担が掛かる

つまり真面目な話、

カネ気力手間 が掛かる 手術を受けた後の生活をする余裕と余力は有るか?

というのは本当に良く考えた方が良い。

また、**一口に性別違和** と言っても、性別違和は人それぞれ感じ方が違うので、 股間のイチモツへの違和感がそれほど強くない のであれば、 手術を受けずにホルモン療法だけ受ける とか、あるいは、 男の娘を維持できるレベルの医療(ヒゲの脱毛などの体毛の脱毛) までに留めておく、 というのも一つの手だと思われる。

SRS のメリット

まぁこれはザックリ言うと:

  • 戸籍も含め公的に女性に性別を変更できる(とは言え手術必須なのはどうなの?という意見もある)
  • 戸籍も女性になるので 男性と結婚できる (トランスの同性愛者だとあんまり意味が無い)
  • 女性として性行為が出来る(ただし妊娠はどう考えてもムリだしローション必須らしい)

という辺り。

ただし、戸籍の女性への変更は色々条件が有るらしく、目立つ制約としては:

  • 独身であること(つまり 既に結婚していると戸籍は変更できない

というのが有り、また実際に変更すると、 銀行口座や公的書類などの各種手続きがめっちゃ面倒そうと言うのもある。

SRS はどこで受けられるか

日本だと極一部の病院で受けられ、また海外だとタイが一番メジャーっぽい。

とは言え、日本で入院設備が無いクリニックで手術を受けたりすると、 その後の療養が大変になるらしいので、その点も考慮すると、

  1. タイの病院で SRS を受ける
  2. 日本の入院設備のある病院で SRS を受ける
  3. 日本の入院設備の無いクリニックで SRS を受ける

というのはクオリティ的にも精神的にもマシっぽそうではある。 但しその分お金は掛かるが

結論

とりあえず個人的には今(2019 年 5 月現在)の自分は未だ MtX(というか Questioning)に近しいので、 あんまり手術がどうのこうのと言える立場ではない、というのは有る。

また、どっちにしろ SRS女性として生活し易くするために受ける という類いの医療行為なので、 男性的な要素が残ってる内に SRS を受けたりすると、かえって後々の QOL が下がる場合も有り得るっぽい。

そのため、 SRS を受けるか否か というのは良く良く考えてから後悔の無いような選択する、 というのが重要であるし、またそもそも SRS は QOL を上げるためにする という選択なので、 その辺りも加味した上で、最終的な判断をすると良いと思われる。

情報源

自分の情報源はこの辺り:

なお自分の場合、それ以外にもネット上で色々調べたりした知識も混っているが、 それらの知識は上記の参考書籍を取っ掛かりに調べたので、読んでおいて損はないと思う。

にゃるら(カラクリスタ)

『輝かしい青春』なんて失かった人。
次に備えて待機中。

今は趣味でプログラミングをして
生活しています。