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法的リスクを抱えずに開発できるP2Pソフトウェアについて
ここで言う P2P ソフトウェア の [[法的リスク]] とは?
- P2P ソフトウェアを開発、もしくは開発して公開する事自体 に 法的リスクが伴なうモノ を指す
- 例えば、 [[Ehtereum]] の [[DApps]] などは、 日本だと金融庁の規制を受ける場合が有り得る
- また、昔流行った [[P2P ファイル共有]] なども、 開発と利用者への公開が著作権侵害の幇助として摘発され得る
2018 年現在、法的リスク無く開発・公開できる P2P ソフトウェアとは?
1. 連合 (Federation) ベースの Web Application
- 例えば、 [[Mastodon]] みたいな類いのモノ
- [[Mastodon]] が行なっている Federation-based の Server-to-Server の通信は、基本的に Server-Side P2P 通信である
- そのため、真面目に P2P を使って 何かしらのコミュニティを作りたい場合には、Federation-based App を目指すと良い
2. P2P 通信を利用する Server-side のミドルウェア
- 例えば [[Riak]] とか [[etcd]] とか [[consul]] とか [[serf]] とか、そういう感じのヤツ
- この手のミドルウェアでは、スケールアウトの為に P2P 通信を利用するので、そこに色々 P2P の理論が持ち込める
- なので、P2P アルゴリズムの実践利用を考えるには、P2P-based のミドルウェア開発も良い
2018 年現在、逆に法的リスクの有る P2P ソフトウェア
1. Ethereum の DApps などの、CryptoCurrency が絡むモノ
- Ethereum が悪い とかそういう話 _ ではなく_ 、 各国の金融規制がリスクになる
- まぁ、 顧客の金銭的損失を防ぐためには止むを得ない 面もあるが、 基本的にはやらかしが有る度に規制は強まる と思う
- それ故、 DApps を作って公開する事自体が法的リスクを孕む 面が有るため、 リスク無く、となると難しい
2. ファイル共有 P2P ソフトウェア
- 基本的に、 Client-side で 不特定多数でファイル共有を行う P2P は、 著作権侵害の幇助で逮捕されるリスクが高い
- そして、日本での Winny 事件の様に、 最終的には無罪となっても、途中で有罪とか時間が食われる 、と言う問題もある
- また、昨今の海賊版云々の文脈で言えば、 相当の信念なく ファイル共有 P2P を作ると、多分炎上して後が死ぬ
3. 経路秘匿化通信や、通信秘匿化を伴なうコミュニケーションアプリ
- この辺り、お国柄も絡んで来るのだろうけれども、 [[Tor]] とか [[Telegram]] みたいな感じのアプリはあまりオススメできない
- と言うのも、この辺りの 秘匿化を伴なうアプリ って、割と 国によっては敵対的に扱われる事が多いし、身の危険もあり得る
- なので、そう言う 規制当局と戦う心構えや心持ちが無い 限りは、 こういう類いのアプリの開発は止めた方が良い